Python(3) 条件分岐と論理演算子
条件分岐と論理演算子
プログラムは「状況によって違うことをする」という指示を出すことができます。例えば、「雨が降っていたら傘を持つ」といったような判断です。これを「条件分岐」と言います。さらに、条件を組み合わせるために「論理演算子」というものを使います。
1. 「もし〜なら」の基本(if)
例:
「雨が降っていたら、傘を持っていく」
雨が降っている = True
if 雨が降っている:
print("傘を持っていきます")
• 説明:これは、「雨が降っていたら(True)傘を持っていく」という意味です。ifの後に条件を付けて、その条件が成り立つ(True)場合にだけ、その次の行動をします。
2. 「もし〜なら、そうでなければ」(if ~ else)
例:
「雨が降っていれば傘を持っていく。降っていなければ傘を持たない」
雨が降っている = False
if 雨が降っている:
print("傘を持っていきます")
else:
print("傘は持っていきません")
• 説明:ここでは「雨が降っていなければ」という選択肢が加わります。もしifの条件がFalse(雨が降っていない)なら、elseの動作が実行されます。
3. 複数の選択肢がある場合(if ~ elif ~ else)
例:
「気温が高ければ半袖を着る、中くらいなら長袖、寒ければコートを着る」
気温 = 15
if 気温 >= 30:
print("半袖を着ます")
elif 気温 >= 20:
print("長袖を着ます")
else:
print("コートを着ます")
• 説明:ここでは、条件がいくつかあります。気温によって、どの服を着るかを決めます。ifでまず一番重要な条件をチェックし、次にelifで別の条件を確認、最後にどれにも当てはまらないときはelseが実行されます。
複数の条件を同時にチェックする方法(論理演算子)
次に、**「AもBも」や「AかBのどちらか」**というふうに、複数の条件を組み合わせて使う方法を見ていきます。
1. 「AもBも」(and)
例:
「雨が降っていて、かつ傘を持っていたら外に出る」
雨が降っている = True
傘を持っている = True
if 雨が降っている and 傘を持っている:
print("外に出ます")
• 説明:andは「AもBもTrueの場合にだけ動作する」という意味です。この例では、雨が降っていて、さらに傘を持っていれば外に出ます。どちらか1つがFalseなら動作しません。
2. 「AかBのどちらか」(or)
例:
「雨が降っているか、日差しが強いなら帽子を持っていく」
雨が降っている = False
日差しが強い = True
if 雨が降っている or 日差しが強い:
print("帽子を持っていきます")
• 説明:orは「AかBのどちらかがTrueなら動作する」という意味です。この例では、雨が降っていなくても日差しが強いなら帽子を持っていきます。
3. 「〜でなければ」(not)
例:
「雨が降っていなければ外に出る」
雨が降っている = False
if not 雨が降っている:
print("外に出ます")
• 説明:notは条件を反転させます。つまり、雨が降っていない(False)場合に、外に出るという意味です。
まとめ
1. if文:1つの条件がTrue(正しい)なら、その処理を実行。
2. if ~ else文:条件がTrueならその処理を、Falseなら別の処理を実行。
3. if ~ elif ~ else文:複数の条件を順番に確認し、最初にTrueの条件を実行。
4. and:すべての条件がTrueでなければ処理は実行されません。
5. or:どれか1つでもTrueなら処理を実行。
6. not:条件を反転させます。