岡本真/Makoto Okamoto@arg

アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)代表取締役/プロデューサー 公共的建築の設計者選定プロポーザルについての模索を綴っています。 Chief Proposal Officer (CPO) を目指しています。本気で変革する自治体、ご相談ください。

岡本真/Makoto Okamoto@arg

アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)代表取締役/プロデューサー 公共的建築の設計者選定プロポーザルについての模索を綴っています。 Chief Proposal Officer (CPO) を目指しています。本気で変革する自治体、ご相談ください。

マガジン

  • デジタル資源カードの標準化

    • 12本

    図書館等での普及を図る「デジタル資源カード」について案内していきます。

  • プロポーザルのリ・デザイン

最近の記事

  • 固定された記事

設計(者)プロポーザルをリ・デザインする#000:前口上

 ようこそ。そして、こんにちは。アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)の代表の岡本真(おかもと・まこと)と言います。主に図書館等の文化機関をプロデュースする仕事をしています。  ですが、ここでは、図書館の話ではなく、「設計(者)プロポーザルをリ・デザインする」ことを記していきます。  記し伝え広めていくのは、設計(者)プロポーザルについて「忘れてはいけないこと」と「覚えておきたいこと」です。つまり、「設計(者)プロポーザルをリ・デザインする」ための注意書きのような

    • LRG49発行記念連続企画「デジタル資源による図書館DX」Vol.1(間嶋沙知×河瀬裕子)の動画とチャットのアーカイブ

      11月24日(日)に開催したLRG49発行記念連続企画「デジタル資源による図書館DX」Vol.1(間嶋沙知×河瀬裕子)の動画とチャットのアーカイブを公開しました。 泉大津市 - アカデミック・リソース・ガイド株式会社との連携 https://www.city.izumiotsu.lg.jp/kakuka/koushitsu/senryaku/ppp_torikumi/arg-corp/12780.html 泉大津市立図書館 – 【アカデミック・リソース・ガイド株式会社と事

      • 『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)第49号(特集「デジタル資源による図書館DX」)を刊行

        ここでの案内を忘れていましたが、『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)の第49号(特集「デジタル資源による図書館DX」)を刊行しました。 満を持して「図書館DX」を扱う特集の責任編集を岡本真(本誌編集兼発行人)、間嶋沙知(majima DESIGN)、河瀬裕子(泉大津市立図書館)の3名が務めているほか、第31号:図書館からLibraryへで責任編集を務めた福島幸宏(慶應義塾大学)が執筆に加わっています。 本誌では初めての取り組みとなりますが、ウェブと深く連動し、この

        • 設計(者)プロポーザルをリ・デザインする<番外編08>「佐賀市立図書館大規模改修に伴う基本設計等業務委託」公募型プロポーザル

          私が代表を務めるアカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)は佐賀市立図書館の大規模改修に係るアドバイザリー業務受託者をしているのですが、その業務の一環で関わっているプロポーザルが公告されました。 私自身、公告内容について読み込み、意見を述べたプロポーザルです。当然、すべてが私も思うままになるわけではありませんが、ずいぶん寛大に提案を受け入れていただいたと感じています。 要項類を精読いただき、ぜひ挑戦していただければ幸いです。なお、弊社に「直接 間接および公私を問わず

        • 固定された記事

        設計(者)プロポーザルをリ・デザインする#000:前口上

        マガジン

        • デジタル資源カードの標準化
          12本
        • プロポーザルのリ・デザイン
          31本

        記事

          Code4Lib JAPANカンファレンス2024での資料類

          2024年9月7日(土)、8日(日)に千葉県柏市の麗澤大学で開催されたCode4Lib JAPANカンファレンス2024でプレカンファレンス(チュートリアル)と通常発表を行いました。 当日使用した資料をCode4Lib JAPANカンファレンス2024のサイトで公開していますので、ご覧ください。 プレカンファレンス(チュートリアル):「デジタル資源カード」をつくってみよう(間嶋沙知) 通常発表:カード型インターフェースによる図書館内からのデジタル資源への誘導-連携協定に

          Code4Lib JAPANカンファレンス2024での資料類

          泉大津市立図書館での実証実験の第2弾

          大阪府の泉大津市立図書館シープラで実施している連携協定に基づく実証実験ですが、本日から「デジタル資源カード」のデザインをチューニングした第2弾の試行が始まりました。 なお、この取り組みについては9月に以下の発表を予定しています。

          泉大津市立図書館での実証実験の第2弾

          カードに記載するデジタル資源を紹介するメールマガジン

          「デジタル資源カード」を普及させ標準化していくうえでは、いくつかの課題があります。特に重要なのがカードのデザインと考えています。カードのデザインというのは見栄えのいいカードをデザインすることに留まりません。カードのサイズ、置き方等、多角的なデザインが必要です。 ですが、今日の本題はカードに記載するデジタル資源をどうやって見つけていくかです。最初に活用していただきたいのが、1998年創刊のメールマガジンACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)です。このメールマ

          カードに記載するデジタル資源を紹介するメールマガジン

          デジタル資源カードに関する実践発表の予定

          デジタル資源カードの取り組みについて、今秋以降、いくつかの実践発表を予定しています。いずれも参加者募集中ですので、ぜひご参加ください。特にCode4Lib JAPANカンファレンス2024のプレカンファレンス(チュートリアル)は参加者自身にデジタル資源カードをつくっていただくので、よい実践になるでしょう。 2024年9月7日(土): Code4Lib JAPANカンファレンス2024 プレカンファレンス(チュートリアル) 「デジタル資源カードをつくってみよう」(間嶋沙知)

          デジタル資源カードに関する実践発表の予定

          泉大津市立図書館で実際に使っている「デジタル資源カード」

          アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)と泉大津市の事業連携協定に基づき、泉大津市立図書館シープラで実証実験として設置している「デジタル資源カード」を紹介します。 ・泉大津市QR案内プロトタイプA6 https://www.canva.com/design/DAGM8mUKES8/O2iglyAlTjrR2QRwGVOjJQ/view 現在設置している全パターンをご覧いただけます。デザインはmajima DESIGNの間嶋沙知さんの監修・助言のもと、泉大津市立図書

          泉大津市立図書館で実際に使っている「デジタル資源カード」

          はじめに-「インターネット等の利用により外部の情報にアクセスできる環境」を実現する(未定稿)

          いまのところ、日本の図書館には必ず本棚(書架)があります。本棚にはその図書館の蔵書が並んでいます。私たちは図書館を訪れると、おおむね本棚を見て回ります(ブラウジング)。あらかじめ探しものが明確なら特定の分類の棚を訪れ、その分類に配架されている本(図書や雑誌、ときに貸出不要で持ち帰り可能なフライヤー類)を手にします。探しものが明確でないときや、なんとなく広く探索しているというときは、より気ままに本棚の間を行き来します。これは私たちが図書館に抱くごく一般的な利用シーンのひとコマで

          はじめに-「インターネット等の利用により外部の情報にアクセスできる環境」を実現する(未定稿)

          設計(者)プロポーザルをリ・デザインする#021:一次提案で求めるもの-多様な職能への要求を明記すべきか

          前回、チーム体制について述べましたが、情報設計、コミュニケーション、防災・減災、専門アドバイザーといった従来はあまり見られなかった職能を含むことを要項に含めるべきでしょうか。 基本的には求める職能は要項に明記すべきと思いますが、重要な前提条件があります。それはその職能が求められてしかるべきプロポーザルであるということです。つまり、そのプロポーザルで求める設計者チームの業務が、そうした新たな職能の必要性を実感させるものである必要があります。たとえば、以前実施した「佐川町新文化

          設計(者)プロポーザルをリ・デザインする#021:一次提案で求めるもの-多様な職能への要求を明記すべきか

          設計(者)プロポーザルをリ・デザインする#020:一次提案で求めるもの-なぜそのチーム体制か

          一次、二次と二段階の選考・審査をするのが一般的ですが、では一次提案では何を求めるのがいいでしょうか。この話題を数回つづっていこうと思います。 一次提案で求めるものの第一要素を私はチーム体制であるべきと考えます。設計(者)プロポーザルは案ではなく、人を選ぶものです。であれば当然、まず聞きたいのはどのような体制でプロポーザルに臨むのか、この一点です。 この際、往々に設計者の体制しか記述を求めない要項を見かけますが、それは避けましょう。いまや、設計は建築設計だけに留まらない仕事

          設計(者)プロポーザルをリ・デザインする#020:一次提案で求めるもの-なぜそのチーム体制か

          設計(者)プロポーザルをリ・デザインする#019:参加表明を求める是非

          公告と同時に参加表明の受付を始めるプロポーザルは少なくありません。ですが、そもそもこの参加表明の受付に意味はあるでしょうか。あらためて考えてみましょう。 参加表明を求める理由は主に2点と思います。1点目はプロポーザルが無事成立する保障を得るため、いわば安心感のためです。最低でも数者(複数者)、できれば10者以上の参加表明があれば、競争性がある形でプロポーザルが行われることが保障される見込みが高く、担当者としては安心でしょう。その心理はよくわかります。 2点目は参加表明の受付

          設計(者)プロポーザルをリ・デザインする#019:参加表明を求める是非

          設計(者)プロポーザルをリ・デザインする#018:第1回委員会の議事録を公開する

          久しぶりの連載再開です。前回は質疑回答について述べましたが、門真市庁舎エリア整備に係るPDO事業プロポーザル方式で関心する取り組みを見たので、議事録の公開について考えていきましょう。 プロポーザル審査にあたっては、通算3回程度の選定・審査委員会が開催されます。1回目はプロポーザル公告の前に行われるのが一般的で、基本的には委員同士の顔合わせと公告内容の読み合わせが主目的です。2回目は一次選考の審査、3回目は二次選考(最終選考)の審査です。 この委員会の議事録は審査結果が公表

          設計(者)プロポーザルをリ・デザインする#018:第1回委員会の議事録を公開する

          設計(者)プロポーザルをリ・デザインする<番外編07>「性善説のプロポーザル改革で、行政の「無駄」をなくす」

          昨夏以降、自分が参加するプロポーザルに追われ、まったく記事更新ができませんでした。相変わらずプロポーザルへの挑戦は続いているのですが、この間のプロポーザルの悲喜こもごもを踏まえて、2024年はもう少し持続的に更新していこうと思います。 さて、再開1回目が番外編で恐縮ですが、私へのインタビュー記事が公開されたので先に紹介します。 新・公民連携最前線インタビュー 「性善説のプロポーザル改革で、行政の「無駄」をなくす」 https://project.nikkeibp.co.jp

          設計(者)プロポーザルをリ・デザインする<番外編07>「性善説のプロポーザル改革で、行政の「無駄」をなくす」

          設計(者)プロポーザルをリ・デザインする<番外編06>国立環境研究所の競争不参加に関するアンケート

          プロポーザルへの参加をさまざまな理由で見送ることがありますが、感心する事例がありました。 ・国立環境研究所 - 令和5年度国立研究開発法人国立環境研究所新研究本館新築基本設計業務[企画競争方式] https://www.nies.go.jp/osirase/chotatsu/kokoku/20230703I1.html では、競争不参加に関するアンケートを行っており、「不参加とされた理由」「本調達についてどのような点を改善すべきと考えますか」という設問をしています。記録の

          設計(者)プロポーザルをリ・デザインする<番外編06>国立環境研究所の競争不参加に関するアンケート