プロレス
仙台に行く前にプロレスを見に行きたかった。
行く回数がこの先減るだろうから、あの熱にまた触れておきたかった。
リング上では全てが見られるし許される。
強いことも弱いこともかっこよさも情けなさも創造と破壊も。
全てがそこに詰まってる。
強くならなければいけないと思わせるところに、弱さの美学が見えてくる。
受けることで身につくことが見えてくる。
勝ってベルトを掲げる者、リング下で横たわりながらそれを見上げる者。
何度投げられ、何度打たれても3カウント入れさせない姿。
リング外でやったらいけない行為をリング上で堂々と突き詰め、全てを曝け出す人はかっこいい。
8メートル四方の方舟で心が動く。