関係人口ってなんやねん?
地域リノベーション、という考え方の中では、関係人口の創出に凄く比重を置いています。インフラとかは、分析のバックボーンとしては気にするけど、リノベーションの手法に想定されることはあまりありません。なぜなら、道路建築費が地域経済のプラスにならないことも多いし、何より地域の人たちがイニシアチブを取れないので、地域振興の作戦に不確定要素が多すぎるから。
「道路が出来ればウチの地域はどうにかなる」って人もいますが、だいたいそうはならないんですよね。逆に地域経済からの財や人の流出を招くことが多い。
そんな訳で関係人口です。
色んな考え方があるけど、僕は単純に「その地域に関係がある人たち」だと思ってます。戦略を立てるには、莫大な関係人口の「セグメント」をいかに細かく設定できるかです。以下その分割要素を列記します。
①地域とのつながり「属人」「属地」「属物」
地域とのつながりは、来るモチベーションの考え方のベースになります。つながりが属地的(出身地、学校所在地、昔の勤務地、地域ぐるみで繋がっている)のか、属人的(親友・恋人がいる、役割を請け負っている、絆を結んだ人がいる)、属物的(ふるさと納税している、この地域の産品に思い入れがあるなど)など。この繋がりが分からないと、どんな関係値とお金の流れで繋がってるのか?どのセグメントが地域の強みなのかが分からないです。
②交流頻度と滞在時間
交流頻度は、SNSから実際に行く時間まで、様々な考え方があります。この頻度はPR戦略の基本的な考え方の材料になります。そして実際の滞在時間は、その人が「往来するヒト~定住者」の間のどこの領域にいるのかの指標になります。あと、経済効果の最大指標である「往来する人が地域にいくら落とすのか?」という算出根拠の最も大きな要素になります。
③繋がる手段と関係性の維持のためのモチベーション
どういったきっかけで、地域と繋がったのか?そしてその繋がりを持続していくためには、どんな動機があればいいのか?そこを考えていくことは大切です。個別の事例を個別のまま扱わずにに、サンプルを集めて「統計学」の領域で整理するのも大切ですね。
例えばこういった視点を持って、関係人口をひも解いていくと、新たな地域の魅力や、外から見た地域のイメージが分かり、関係人口獲得の戦略が練れると思ってます。
あぁ、そろそろ地域への出張が解禁されないかなぁ。デスクワークも良いけども、フィールドワークで汗をかきたいっすねー。
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