あれとか、これとか、椅子とか

椅子を作るひとと、椅子を売るひとが、椅子にまつわるアレやコレやを気ままに綴る往復書簡。

あれとか、これとか、椅子とか

椅子を作るひとと、椅子を売るひとが、椅子にまつわるアレやコレやを気ままに綴る往復書簡。

最近の記事

そもそも椅子に興味を持ったのって?その2

つくるひと004 2020年もよろしくお願い致します。 さてうるひとから壮大なテーマが返ってきました(笑)。 有名なアーチストやアスリートが過去を振り返ると その競技や仕事に進むきっかけになる 華々しい出会いとかあるんですよね。 アイドルとか俳優だと 「お姉ちゃんが勝手に履歴書送ったのがきっかけ」でとか。 ほんまかいなと思いますけど。 自分にはそんな素敵?なきっかけはなくて 成り行きでそうなっただけと言う話です。 20代の頃にアルバイトで内装屋にお世話になりました

    • そもそも椅子に興味を持ったのって?その1

      うるひと004 今更ですが皆さま本年も宜しくお願い致します。だいぶ間が空いてしまったので、話題を替えて仕切り直しということで2020年いってみましょう。 つくるひとと「椅子の事をあれこれ書いてみましょうか」と始めた往復書簡的noteですが、現段階での椅子に対する自分のスタンスみたいなことを書き留めて、今後のやりとりでどう変化?進化?退化?していくのかが見れたら面白いかなあと年の初めに思って書き始めてみます。 椅子への興味 一般的に家具好き=椅子好きってイメージなのかな

      • 「壊れる」を経験値から予測する

        「うるひと」の説明にあった前脚を浮かせて後脚だけに全体重がかかる状態。 大人の全体重がテコの原理で、すべてのし掛かるのですから 壊れてしまうのは当然なので、「つくるひと」としては それは使い方が悪い!と胸を張ってお客様に主張して頂きたい(笑)。 さて、それと似たような経験ですが あるお客様に納品した椅子の話です。 完成した椅子を先行して納品し その数日後に他の家具一式をお届けしたのですが すでにお使い頂いていた椅子を何気なく見ると 後脚と幕板の仕口に微妙なすき間が見えたので

        • 扱い方なのか…

          うるひと003 「つくるひと」からのバトンが来ましたが、悲惨な壊れ方ベスト3でも充分に大阪湾に沈む気が…(笑) 販売した椅子が壊れた時に始めにお客様との間に入り原因を何処まで判断出来るかが非常に難しい。所有物が壊れる訳ですから当然ご立腹で上手くヒアリング出来ない事もあり悩ましい事もあります。 「つくるひと」も言っている材選びの問題や、構造的欠陥、製作過程での過失のほか使用状況が原因の多くを占めた時にどうするべきかが「うるひと」を悩ませます。 よくあるのは、何方もご経験

          壊れる話はまだ続く

          つくるひと 003 確かに佇まいってありますねぇ。 「これどやっ!」って押しの強いものじゃなくて パッと見て・・んっ!って思わず二度見してしまうやつ。 そこからもう一度じっくり舐め回して見ると すごくディテールとか作り込んでたりして いいなぁーって思うデザイン。 そういうのを機能美とか用の美とか言うんでしょうね。 脚なんか意外に細くても、きちんとポイントさえ押さえて作れば そんなに簡単には壊れないもんです。 例え30Φでも使い方次第なんですよね。 やっぱり木で椅子をつく

          壊れるのは困る…

          うるひと002 二人とも筆が遅く、ようやく往復書簡の匂いがしてきました。 先日「つくるひと」の工房へお邪魔しました。某ドラマの「事件は現場で〜」じゃないですが、つくり手さんとのコミュニケーションはうり手としても欠かせず年に1〜2回程度は伺っています。限られたスペースに道具や材料がそれは美しく収まっていて毎度思うのは「つくるひと」の工房のミニチュアが欲しい(笑)そんな素敵な工房です。 で、「壊れない椅子…」って話ですが、ここでは構造的に無理があったり、材の選定が適切でなか

          壊れるのは困る?

          つくるひと 002 ようやく涼しくなってエアコンのない工房も少し快適に作業が出来ます。 先日久しぶりに「うるひと」が関西上陸。 午前中から夜まで、椅子のことデザインのこと そして芸能まで話っぱなし。 つくる立場からの一方通行な考えを矯正してもらえる貴重な時間です。 気づかないうちに意固地になっていることも多くて もうこの年齢(48)になると誰も注意してくれないので(笑) 「うるひと」の言葉をじっくりと聞きました。 そんな中、「壊れる椅子は困るよねぇ。」という話がでまし

          椅子をうるひとです。

          うるひと001 椅子をつくる人からお声掛けを頂いた椅子をうる人です、どうぞ宜しく! 本の街 東京 神田神保町の裏道に店を構える平安工房という家具屋の店主です。店主と言いましてもつくる人同様に細々ひとりで切り盛りするお店で、セレクトした椅子、オリジナルのスツールやソファ、特注のテーブルや書棚、椅子・ソファの張替えや修理など、家具全般のお手伝いをしています。 東京生まれの東京育ちですが関西の血が半分は流れているからなのか、大阪のつくる人とは妙に馬が合いまして何やらこの腹黒往

          椅子をつくるひとです。

          つくるひと001 思いつきで、椅子についてのあれこれを「往復書簡的に描きませんか?」 との椅子をつくるひとの投げかけに答えてくれた椅子を売るひと。 椅子をつくるひとは大阪在住で吹けば飛ぶような(笑) 家具工房を細々と経営しています。 屋号を「新木工房」 スタッフなしの一人きり。椅子を中心に家具全般を製作しています。 独立当初の15年程前にはウェグナーの図面を連日眺めて 「あぁこの転びがわからん・・・。」 などと悶絶しながらYチェアを実測して製作してみたりしておりました。

          椅子をつくるひとです。