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高専ってこんな感じ!
高専ってどんなところ?
こんにちは、あーくたんです!僕は令和5年度に高専の土木系学科を卒業し、横浜国立大学に編入学しました。今回は「高専ってどんなところ?」というテーマで、中学生やその保護者の皆さんに向けて、高専の魅力やリアルな実情についてお話しします!高専に興味があるけど、「勉強が難しいの?」「留年するってほんと?」なんて不安を感じている人、ぜひこの記事を読んでみてください!
この記事の内容
高専とは?簡単に説明してみた!
正式名称は「独立行政法人工業高等専門学校」、通称「高専」です。高専は理系の学科がメインですが、文系の学科が設置されていることもあります。早い段階から技術に特化した学びができるのが特徴で、5年間で実践力をしっかりと身につけられる学校です。
また、高専を卒業すると、大学に3年生から編入学することができるんです。これは、普通の高校を卒業してから大学に進むよりも、実務経験を積みながら進学できるという大きなメリットがあります。こんな感じで進学ルートを整理するとわかりやすいかもしれませんね。
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勉強が大変?実際どうなの?
数学
「高専の数学は進むのが早い」ってよく言われますね。2年生の段階で大学レベルの数学を学ぶこともありますが、高専のカリキュラムは大学入試のためのものではないので、受験数学に比べて進度が早いだけです。詰め込み教育というわけではないので、振り落とされる心配はありません!それに、大学数学の部分も簡単な内容が多く、ほとんどの学生が問題なく進級できています。数学は専門科目でよく使うのでワークなどを使って積極的に勉強すると後々楽になってくるかもしれません。
物理
僕の時の物理の先生はとても親切で、わかりやすく教えてくれました。進行スピードも僕たちに合わせてくれたので、授業についていけないということはありませんでした。わからないところがあればすぐに質問できる環境だったので、心配は無用ですよ。
英語
高専生は英語が苦手なことが多いです。僕もテストは暗記で乗り切ったタイプです(笑)。ただ、テストが終わると内容が頭から抜けちゃって、実力がつかないことも多いんです。大学編入を考えている人は、TOEICなどを早めに勉強しておくのがおすすめです!英語の先生に相談すると良いアドバイスがもらえるかもしれません。
また、TOEICや英検をとっておくと、単位として認定してもらえる制度があります!このような外部試験で単位を認定してもらえると、4,5年生になった時に卒業研究や自分の時間が増えるのでオススメです!
専門科目
専門科目に関しては、僕の学科では先生たちはみんな優しかったです。数学が苦手な学生のために、必要最低限の数学で理解できるように配慮してくれていたので、授業についていけなくなることはほとんどありませんでした。留年する人も少なかったです。
実験のレポート
高専といえば、実験レポートが大変だって話、聞いたことあるかもしれません。確かに提出期限が短いこともありますが、先生方はテスト期間などに配慮してくれるので、そこまでハードではありません。僕はレポートやテストのために徹夜したことは一度もありませんでした。友達と協力して効率よく進めることが大事ですね。
高専で働いている先生について
「高専の先生は研究者で、教員免許を持っていないから授業が下手」といった話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは人それぞれです。確かに癖のある先生もいますが、質問すれば丁寧に答えてくれるし、進路についても親身に相談に乗ってくれます。中学校の先生と違って、気軽にチャットで質問できる環境も整っているので安心してください。
就職について
僕は編入学したので就職経験はないですが、クラスメイトの様子を見ていると、高専は本当に就職に強いと感じます。学校推薦で地元の企業や大手企業に進む人も多く、推薦で落ちる人はほとんどいませんでした。先生のコネによる就職も数は少ないですがあったりして、強いネットワークが魅力です。
就職活動で失敗してしまって、企業に就職できないまま卒業した人は聞いたことがありませんし、私の学年にもいなかったです!
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編入学について
高専卒業後は、主に国公立大学に3年生として編入学できます。高校からの大学入試よりも、比較的楽に進学できるルートです。僕も編入学を経験しましたが、勉強時間もそこまで多くはなく、受験勉強に比べると少ない努力で進学できると思います。もちろん、旧帝大や東京工業大学に行くには頑張る必要がありますが、高校生と比べたらチャンスは大きいです。
また、編入学とは別に、専攻科に進学する人もいます!私は編入学をしました!
編入学には、推薦と学力による選抜があります。これらの特徴を簡単に説明したいと思います!
推薦による選抜
推薦による選抜は何といっても、面接(口頭試問を含むことがある)だけで、大学に入学することができる点です!これは学力選抜に比べて、簡単にそして楽に進学することができます。
しかし、この推薦選抜を受けるには条件があり、だれでも受けられるわけではありません。条件は大学によって様々ですが、最低でもクラス中の成績(ここで言う成績とは、4年生の成績を指す場合が多いですが、それ以外の場合もあります)で「半分以上」というラインがあります。
ですが、レベルの高い大学だと、成績が10位以内や、上位10%、5%などの条件を出しているところもあります。(上位10%であれば、クラスが大体40人ほどなので、4位以内となることが多いです。)
推薦で大学に進学したいと考えている人は、日ごろからテスト勉強や課題提出などに力を入れてコツコツ頑張らないといけません!
しかし、簡単に大学進学を決められる推薦による選抜には制約があります、、、
それは、「推薦で合格したら断ることができない」というのと、「そもそも推薦による選抜を行っていない大学もある」ということです。
東大や東工大などの日本でトップクラスの大学は、推薦による選抜が行われておらず、学力選抜のみとなっています。また、合格したら辞退できないので、推薦による選抜は1校しか受験することができないのにも注意が必要です。
学力による選抜
学力による選抜は推薦よりかは負担が大きいものの、何校も受験することができ、チャレンジができることが大きな魅力です!
しかも、推薦の時とは違い、条件が緩く基本的に誰でも受験することができます。試験科目は、大学によってさまざまで、日程もさまざまであるので同じ年に時間とお金が許す限りいくつでも国立大学に受験することができます!
学力による選抜で気を付けないといけないのは、試験科目をなるべくかぶせることです。いくつも受験をするばあい、試験科目がかぶっていないと勉強する教科数もそれにつれて増加してしまうので、募集要項をよく見ることが大切となります!
さいごに
高専は勉強が大変というイメージがあるかもしれませんが、実際はサポートも手厚く、友達と協力し合うことで乗り越えられる環境です。そして、高専は就職や進学にも強い学校なので、自分の将来を広げる良い選択肢だと思います。ぜひ興味がある人は、考えてみてくださいね!
皆さんの進路選択の成功を心から祈っています!