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【読んだ本03】ツキマトウ〜警視庁ストーカー対策室ゼロ係〜真梨幸子

作品名も入れて興味を持った方に読んで頂いた方が手間にならないかと思いましたので、投稿の際のタイトルを少し変えました。今後もマイナーチェンジを重ねていくつもりですので、ご了承ください。

作品名

ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係
真梨幸子
角川文庫

読むきっかけ

さて、今までの2作品と共通する点があるのにお気づきな方もいらっしゃるかもしれませんが、この作品もゼロ係なのです。テイストは全く違います。なぜこの本を読もうと思ったかというと、図書館で「ゼロ係」と検索するとこの本が毎回ヒットするからです。私が読みたい本とは違う気もするけど、何回も目に付くと気になってしまい読んでみることにしました。

読んでいて

正直、登場人物が入り乱れ過ぎて読んでいてかなり混乱してしました。普段から本を読まず、文章を読みなれていない事を見透かされすような作品でした。タイトルにもある通りストーカーに関する内容なのですが、世の中にこんなにストーカーがいて、さらにこんなに絡み合っていたらと思うと恐ろし過ぎます。誰しもが抱いたことのある感情を理性で抑えきれない人達の話になっていますが、ストーカーをきっかけに貶められる状況になってしまうなど同情する部分もないわけではありませんが、読み進めていくうちに原因を作ったのはその人なのではないかなと思って複雑な気持ちになります。スッキリ解決する内容ではないので、もしお読みになるのであればご注意ください。ただ、内容は興味深く引き込まれるように一気に読んでしましたので、かなりおススメです。



以下ネタバレあり


突拍子もない登場人物が多い気がする。類は友を呼ぶじゃないけれども相関関係が複雑で、それぞれが独特なストーカーになってしまうというのがもはやホラー。受験生がわざわざ自分より成績の良い人を探すだけのために新幹線に乗って東京にやってくるというのは現実味がない気もする。結局、その彼は本当に殺人を犯していたのだろうか?脅されているくらいだからそうなのかもしれないけど。それから、もはや医者にはなれないだろうと思ってしまった。罪悪感から何度も国試に失敗してしまっているのかもしれないけれども、医師にならずに浪人生でいる方が彼の気持ちとしては楽なのかもしれないと思ってしまった。もし人殺しをしていたら、医師になって人を救うなんて矛盾している気もするので、更なる罪悪感が押し寄せてきてしまうような気がした。
犯罪者に捜査情報を流して解決してもらうパターンの話やアニメを見ることがあるが、これはあり得るのだろうか。犯罪者心理は犯罪者に聞くのが一番早いという理屈はわかるが、そんなことできるのだろうか?捜査協力というのかなんとも引っかかる部分だった。続きや別のお話があるなら、怖いもの見たさに是非とも読んでみたいと思える作品だった。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

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