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”足首骨折”たまたまあってよかった、家の機能5選

凍結していたところで思いっきり転び、左足首を骨折しました。
手術入院ののち、しばらくは足がつけない状況です。
よって、手術までの期間も、退院後も家で大活躍なのは、キャスター付きの事務椅子。

お客様とプランの検討をしている中で、「歳をとった時のために」というワードが出てくることも少なくありません。
でも、元気な時点で想像だけで家づくりをしても、今を手放すことになってしまうのはとても残念です。
ですが、そんな中でも、「これだけは、取り入れてもいいのでは?」ということを実感として得ることができたので、ご紹介します。

私は、運よく、ケガだけなので、期間限定だから、リフォームするものでもない。
そんな今、築25年ほどの家ですが「たまたまこうだったから助かった」というものを5つに絞ってご紹介します。


1、段差のない住空間

我が家は、2階建てではありますが、子供が家を出た今、生活空間はほぼ一階のみ。
ですから、運よくLDK、トイレ、洗面所、寝室と、キャスター付きの椅子で自由に行き来でき、ある程度のことは自分でできます。
そのことで、怪我をしてしまった申し訳なさ、仕事がいつも通りできない申し訳なさはありつつも、心の安定をはかることが出来ている気がします。
家の中がバリアフリー、段差がないというのは、ユニバーサルデザインであり、誰にでも優しいと思います。
ロボット掃除機がスイスイとお仕事できる環境は、人も暮らしやすいんだなぁと、改めて実感しました。

2、広めの通路(廊下の少ない住環境)

設計する中で、廊下をあまり作りません。
空間をできる限り有効的に使いつつ、住空間を整え、シンプルで使いやすいものにしたいという思いがあります。
とはいえ、LDKから直接トイレとか、直接洗面所はしたくない。
その中でどうしても家の中にドアや通路は生まれます。
その時、法律上問題ないからといって通路幅を最低限にしてしまった場合、ちょっと狭い気がします。
イメージとしては大きめのお盆や、段ボールを両側から持っても難なく通れる広さがあると日常生活も送りやすいと思います。

3、既製品の洗面化粧台

今は、おしゃれや映えを意識した造作の洗面台を取り入れることが多くなっています。
もちろん私たちも、別荘建築は特に、造作の洗面台を作ります。
ですから、既製品の洗面化粧台を入れた方がいいというわけではありませんが、今回は、「これが助かった」ということです。
シャワーで髪の毛を洗うことができ、お風呂になかなか入ることが困難な状況では、本当に助かっています。
洗面化粧台を造作風に作るということもできるので、一つの選択肢としてもいいのかなぁと思いました。

4、キッチンと一体のダイニング

これも、たまたまです。
でも、助かりました。

我が家のキッチンダイニング

車椅子ではないので、キャスター付きの椅子を片足で漕ぐように進むか、両手で何かに捕まって動くしかないために、固定されているこのテーブルも大きな助けです。
固定されていない棚など、不意につかんでしまうと、動いてしまったり、倒れたりしまって、それはそれでとっても怖いです。
固定されているという面からでいうと、地震のために固定された家具も、もしかしたらちょっとした助けになるかもしれません。
立ち上がるのにも、安心して支えに使えるのもありがたく、手すりのような役割も果たしてくれています。

5、食洗機

料理もしていますが、できる限り片足立ちになることを避けるようにしています。
そんな中、食器などの手洗いを極力少なくできる食洗機は本当にありがたいです。
我が家は、フロントオープンの食洗機なので、お鍋なども入れられて、負担軽減になっています。

我が家の食洗機(汚くしてて恥ずかしい)


フロントオープンの幅45cmの食洗機は、国内メーカーではリンナイと、Panasonicがありますが、残念ながら現在は、Panasonic製のフロントオープン食洗機はPanasonicのキッチンでないと採用できません。
ですから、リンナイもしくは、国外メーカーのミーレ、ボッシュ、ガゲナウなど、が、フロントオープンの食洗機としてあります。
少しでも大容量の食洗機ということで、深型のものを選択したい場合も、メーカーによって、システムキッチンのシリーズを上のクラスに変更しないと選べない場合もあるので、確認が必要です。
家を建てた際、私は食洗機不要派でした。
でも、採用して本当に良かったです。
そして、フロントオープンにして正解でした。
「できる限り手洗いをしたくない」とか、「家事を効率化したい」と思ってらっしゃる方は、是非是非、おすすめです。

以上5つに絞って、骨折して歩けなくなった今、役立っていることについて、綴ってきました。
次回は、「これがあったらなぁ」「あっても良かったよね」というものについて綴りたいと思います。

最後に、皆様、寒い冬、凍結した足元にはご注意ください。

お読みいただき、ありがとうございました。


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