AASN米国 NY Life Science Forum開催レポート（NY）
Arclevインターン・AASN NY支部の原野です。今回は、2024年5月19日にニューヨークで開催されたNY Life Science Forumについて、当日の様子をお伝えします！
NY Life Science Forumはパンデミック以前、ニューヨークを舞台に活躍する日本人研究者のネットワーキングの場として重要な役割を果たしていた大型イベントでしたが、パンデミック以来開催を休止していました。今回はAASN NY支部メンバーである樋口さん、伊藤さん、私原野の3人で再開を目指し、企画・運営を行い、Arclevと米国日本人医師会（JMSA）さんの協賛により実現しました。
Arclev, Inc. は世界をリードする第一級の研究者から未だ野に埋もれている将来有望な若手研究者までを含む、アカデミア研究者の有機的なネットワークです。大企業から中小企業、スタートアップまで、幅広い企業のニーズに合わせてテイラーメイドのソリューションを提供しています。
Arclevは国内外の有望研究者ネットワークのインサイダーとして新しいアカデミアを作り上げていく使命を自負しております。私たちは世界中のネットワークの中から、アークレブと同じ志を持つ有望若手研究者の団体アークレブ・アカデミア・ストラテジスト・ネットワーク（AASN）を立ち上げました。AASNでは、研究者自らがアカデミア、日本、そして世界のこれからを考え行動します。
ウェブサイト：https://www.arclev.co.jp/aasn/
株式会社アークレブおよびAASNの創業ストーリーはこちらから。
このイベントは日本クラブで行われました。日本クラブはマンハッタンにある会員制の社交クラブで、1905年に創立し科学者の高峰譲吉博士が初代会長に就任以来、日米交流やニューヨークにいる日本人の親睦に使われてきた歴史のある会場です。
今回のLife Science Forumでは“キャリアパスに関する幅広い選択肢”というテーマに沿って、アメリカで活躍する日本人研究者（博士課程に在籍するPhD生1名・ポスドク研究員1名・研究室をお持ちの教授 Principal Investigator 2名）をお招きし、ご自身の研究のトークに加えバックグラウンドやこれまでのキャリアに関してお話しいただきました。登壇者の皆さんが行っている研究について、そして「なぜ・どのようにして」研究者の道に進んだのかのキャリアに関して、来場者が真剣に耳を傾ける様子が見られました。
参加者はNY界隈の研究機関に所属する研究者から、研究関連の企業に所属する方々まで幅広いバックグラウンドの方々にお集まりいただきました。質疑応答では時間が足りないくらい続々と質問が集まり、質問に対して専門分野が近い方が飛び入りで回答して複数人を巻き込むディスカッションに発展したりと、大きな盛り上がりを見せました。
博士課程で属する研究室や研究所のコミュニティでは自身の専門分野の研究者との意見交換が主なので、このように”日本人”という一つのバックグラウンドの共通点から多分野の方々と知り合えるということが唯一無二で素敵だなと改めて実感しています。このようなキャリアステージや研究分野をまたいだ交流も、AASNのたくさんある魅力のうちの一つだと思っています。
AASNボストン支部からはBrandeis大学博士課程に在籍している早川大智さんが登壇。数ヶ月後に博士課程の卒業試験を控えているとのことで、博士課程の集大成を発表してくださいました。今までもAASNのNY支部の夏の恒例BBQなどでお会いしていましたが、改めてスライドを使っての発表を伺うことで研究内容が可視化され、早川さん研究の新たな一面を発見することができました。
また、樋口さんが委員長をされているニューヨーク野口英世記念会奨学金の受賞者もお招きし、講演していただきました。ニューヨーク野口英世記念会奨学金は日本が生んだ世界的細菌学者、野口英世の偉業をたたえ、遺徳を後世に伝え、米国で医学の道を志す若き日本人研究者を応援することを目的に設立された奨学金で、こちらで活躍する若手研究者に与えられる賞です。
コーヒー休憩の時間では、コーヒーとお菓子を片手に参加者と登壇者が質疑応答には収まらなかったディスカッションを続ける様子が見られました。またスポンサー紹介の時間を設け、AASN・Arclev・三菱地所さんの活動をNYの方々に紹介。NYからも新規AASNメンバーをリクルートするきっかけをこれからも作って行きたいと思います。
フォーラム終了後にはArclev主催のディナーパーティーで親睦会を開催。美味しいご飯と一緒に会話も盛り上がりました。Arclevのスポンサーのおかげでこのような交流を行うことができました。いつもNYでの活動のご支援もいただきありがとうございます！
AASN NY支部として初めての対面イベント企画に向けて、半年程かけて、伊藤さん・樋口さん・私の3人で何度もズーム会議を重ね用意をしてきました。当日はうまく回るか緊張していましたが、当日駆けつけてくださった日本人医師会の会長、ボランティアでいらしてくれた伊藤さんと樋口さんのお知り合い、日本からご支援してくださったAASNメンバーの皆さんのおかげで良い時間となりました。
これからもArclevインターン・そしてNYチームメンバーとして、AASNをNYでも盛り上げて行きたいと思います！
過去のAASN米国の活動様子はこちらからご確認いただけます！
（文責：原野）