近くも無ければそう遠く無い世界

なんで、俺は、こんなのを書いているんだろうか。

わからない。

きっと、疲れているんだ。

そうでもない。

今の俺は、まるで蝉の抜け殻の様な…中身が空っぽの状態だ。

でも、意識は、ある。

それじゃ、この感覚は…。

???「始まったんだね」

誰だ?

???「君が知る必要は、無いよ。君は、自然のままに生きて行けばそれで良いんだ」

自然のままに…。

???「忘れたのかい?まぁ、今、3人分の源罪を背負っているからね。自分のだけでもかなり犠牲にするって言うのに…まさか、3人目を引き受けちゃうなんてね。さすがは、聖人だよ」

聖人…。

???「おやおや、本当に記憶が消えて行っているみたいだね。まぁ、それもまた君と言う存在だよ。良いかい、君のやるべきことは、この世界に破壊を齎すこと。そして、来るべき終焉の天へとみんなを誘い殺すことだよ。まぁ、それまでにやって貰いたいことが山ほどあるからね。そんな君にこんなのを用意したよ」

そう言うと目の前に現れたのは1機の重戦車だった。

こいつは…。

???「さぁ、模擬戦だよ。君の叡智(ちから)を試すんだ」

〜D.Nバトルシークエンス発動〜

???:HP???心力???

重戦車:HP5000心力0

てか、武器も何も無いのにどうやって戦車と戦えって…。

???「目の前にいる奴を倒すと頭に強く念じなから手を振り下ろしてみて」

そう言って戦車に向かって手を振り下ろす。

重戦車に3254125987234ダメージを与えた。

重戦車は、黒い霧となって消えて行った。

爆発しないんだな。

???「だって、現実じゃないから」 

確かにな。

で?俺は、誰なんだ?そして、ここは、どこなんだ?

???「ここは、君が創り出した世界…要は、君の心象世界」

心象世界…つまり、俺の心が映し出している世界と言うことか。

???「そう」

でも、真っ黒なんだが…。

???「そりゃ、君の心の中がそうだから」

???「君の心は、死んでる…つまり、死んでるんだ」

そうか、俺は、死んだのか。

???「いや、死んでない」

でも、さっき死んでるって…。

???「君の肉体は、滅んで無いくて君の魂が死んだんだ」

魂が…死んだ…。

???「そう、君は、生きているけど死んでる」

なんで、そうなったんだ。

???「君は、新たなステージに移る刻が来たんだ」

新たなステージ?

???「君は、人間の領域、神の領域を飛ばして自然の領域を越えてしまおうとしている…もう、君の人としての心は、自然の領域では収まりきれないぐらいに進化してしまってる」

そうなのか、なら、次は、どこへ行く?

???「君が求めいた世界…そう、創生の世界へ」

創生の世界…。

???「そう、君がその世界の創生神となるんだよ」

悪いな。俺は、そんなのには興味がない。

???「これは、もう、決まってることなんだ」

そんなの知るかよ。

???「君は、君の使命を果たす。それだけだよ」

勝手に決められたら困るんだがな。

???「さぁ、始めよう。君が望んだ世界、創生の世界を」

それと同時に真っ黒だった世界が砕け散り、真っ白な世界に変わる。

眩しい…。

???「ここからは、君の描く心が全て反映される世界。誰を導き、誰を堕とすかを決めてね」

この世界は、誰かに創られた世界、君達は、その上で踊っているだけの都合の良い様に動かされる人形でしかない。

もし、その世界を乖離させることが出来る人間(ひと)がいたら…その人は、神…なのかもしれない。

神?そんなのこの世には存在しない。いるのは…愚かになった人間(ひと)を名乗る生命体だ。

その男が右腕を天に突き上げると右手の甲に源罪の刻印が浮かび上がると同時にその男を中心に真っ下に黒紫色をした巨大な魔法陣が出現する。

???「これまで人間(ひと)の欲望によって殺されて行った大勢の生命体達よ。魂達よ。我が命である…これより、愚かな生命体共に対し叛逆を開始せよ!容赦は、するな」

その男性の後ろからはある人達が現れる。

???「全ては、自然のままに」

ここに新たな世界への扉が開かれたのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?