忘れられてしまった新たな世界
ここは、まだ何も無い世界。
その世界に1つの白い光の球体が現れる。
その「光」は、瞬く間にその世界を白い光で照らし、包み込んで行く。
しかし、その光の中であるモノが誕生する。
それは、黒い光を放つ球体だった。
その光は、瞬く間に白い光で包まれた世界を黒い光で照らして行く。
後にこの黒い光のことを「闇」と称される。
闇は、次々と白い光を呑み込んで行く。
しかし、光も負けじと闇を祓って行く。
呑み込んでは祓って行く、祓っては呑み込まれる…この2つの衝突は、絶え間無く続いて行く。
これが「光と闇」の始まりであれば「破壊と再生」の理論の誕生、「第0次暗刻大戦」の総図である。
そして、その衝突によって新たな勢力も生まれた。
それは、「自然」。
自然は、ただ光と闇の抗争を静かに見守っていた。
古から伝わる言い伝えがある。
モノには必ず対になる物が存在すると…光と闇もまた対の存在である。
そして、自然にも対になるモノがある。
それが「人間(ひと)」である。
長年に渡り戦い続けて来た光と闇の抗争は、とある出来事により急遽終焉を迎える。
その出来事は…闇が5人の人間(ひと)を使い、誕生させた生命体によって破壊と再生の理論が成立しなくなったためである。
闇は、自然と対になる5人の人間(ひと)に憑依して新たな叡智(ちから)を生み出そうとした。
しかし、その行為は、自然界の掟に反することだった。
だが、闇は、その掟を破り、その5体の生命体を誕生させてしまう。
その名は、迅龍、混沌(カオス)、鋼斬鳥、アリエス、ディアム・レルク…後、闇の5神と呼ばれる存在である。
しかし、その5体の叡智(ちから)は、闇が持っている叡智(ちから)を凌駕してしまう以上の異常な叡智(ちから)を宿してしまっていた。
その闇は、闇の5神を制御出来ず殺されてしまう。
そして、闇の5神は、抗争の場に姿を現すと光と闇を関係無く目の前に映る全てのモノを敵として破壊の限りを尽くす。
破壊の限りを尽くした闇の5神は、活動を停止した機械の様に急に動かなくなり、しばらくすると5神の身体が白い光に包まれ、白い光の球体になってどこかに向かって散らばり、飛んで行くのだった。
これが第0次暗刻大戦の終焉の真相であり、この終焉により、光と闇の共に甚大な被害が出てしまい、争いをしている状態では無くなった。
これにより、一時的には光と闇の抗争は、落ち着いたが…この終焉によってまた別の世界が誕生してしまうことになる。
その世界こそ今回のタイトルである様に「忘れられてしまった新たな世界」である。
この物語は、この「忘れられてしまった新たな世界」を中心に描かれる新たな物語(ストーリー)である。