NEAL'S YARD REMEDIES。英国ウェルネスのパイオニア
今日はニールズヤード レメディーズ（NEAL'S YARD REMEDIES）の香水を紹介します。以前からボディスプレーを愛用していて、お風呂上りや寝る前につけると、とてもリラックスできる香りです。ロールオンタイプのオイルのフレグランスがあることは知っていましたが、香水を出していることをネット広告で知り、店頭で試香してすぐに購入しました。
名前は直球でフランキンセンス。ウッディでスモーキーな香りが特徴のフランキンセンスが、このブランドのEDPでどのように表現されているのか興味津々。簡単にブランドの紹介をしてから、香りのレビューをしていきたいと思います。
NEAL'S YARD REMEDIESとは
NEAL'S YARD REMEDIES（ニールズヤード レメディーズ）は、1981年に英国ロンドンのコヴェントガーデンで創業した、オーガニックビューティーとウェルネスのパイオニア的ブランドです。
自然の力を活かしたスキンケア、ボディケア、アロマセラピー製品を中心に展開し、心と体の健康をサポートするトータルケアを提案しています。その製品は土壌協会（Soil Association）の認定を受けたオーガニック成分を豊富に使用しており、品質の高さと環境への配慮が特徴です。
原料の調達から製品の製造、パッケージに至るまで持続可能性を重視し、リサイクル可能な素材やフェアトレード原料を積極的に採用しています。また、製品の効果だけでなく、香りや使い心地にもこだわり、日常に癒しと豊かさを届けることを目指しています。
NEAL'S YARD REMEDIESは、美容と健康、そして地球環境を大切にするライフスタイルをサポートし、多くの人々に愛され続けています。その理念と品質へのこだわりは、世界中のファンから高い評価を受けています。
フランキンセンス | Frankincense
深呼吸をすると全身に広がる、透明感のある柑橘の清々しさ。それは朝一番にアロマディフューザーから立ち上る香りのように、心を整えてくれる。この香りには不必要な装飾がない。ピュアな素材そのものが持つ力強さと優しさが、そのまま香りとなって溶け込んでいる。
やがて立ち昇る神聖なフランキンセンスの香りは、古来より瞑想や祈りの場で焚かれてきた歴史を想起させる。それはまるで、イギリスの伝統的なセラピストの手から零れ出る、確かな癒しの手応えのよう。ハーブの清らかな香りが、心身の緊張をほぐしていく。
この香りは主張することなく、そっと寄り添い、深いリラクゼーションへと導いてくれる。まるでエッセンシャルオイルをブレンドしたような素直な佇まいは、ウェルネスの本質を体現している。
アロマセラピーの知見と、オーガニックの誠実さが融合した、静かな癒しの時間。穏やかで控えめな存在感は、むしろ日常に溶け込むような心地よさをもたらしてくれる。
調香師：不明
香りの強さ：★★☆☆☆
香りの持続時間：★★☆☆☆
まとめ
「ニールズヤード レメディーズぽい」としか形容しようのない香りです。フランキンセンスのスモーキーさがしっかり感じられる時間がありながらも、このブランドの特徴であるハーバルさが基調として出ています。良い意味で香水ぽくなく、少し香りが長持ちするエッセンシャルオイルといった感じです。香りのピラミッドが下記のように紹介されていて、
トップノート：ライム、ネロリ、ベルガモット、ピンクペッパー
ミドルノート：フランキンセンス、ラベンダー、スパニッシュマジョラム
ベースノート：パチュリ、ベチバー、ミルラ、コパイバ
この香料の組み合わせから、EDPらしい濃厚さを期待すると、少しがっかりするかもしれません。焼きたてのクロワッサンを思い浮かべてみてください。アツアツの時は、おいしそうなバターの香りが部屋中に広がりますよね。でも冷めてしまえば、あの魅力的な香りはどこへやら。このフランキンセンスも同じなんです。最初は印象的な香りなのに、つけてしばらくすると急に弱くなってしまって、存在がほとんど感じられなくなってしまうのです。
それと、付けたての一瞬、肌に香水が染み入る際に独特な発酵臭のような香りが漂います。すぐに気にならなくなりますが、自然な香料を組み合わせたシンプルな構成の香水なので、その瞬間の香りの変化が素直に感じられるのかもしれません。それも含めて「ニールズヤード レメディーズぽい」香水でした。
香りをまといたいけど、本格的な香水は避けたい。ただ、少し香水らしさは感じたい。そんな香水を探している方はぜひ試してみてください。お気に入りの一本になるかもしれませんよ。