見出し画像

#003 ロードバイク、義足側はどうなってるの?

義足ユーザー特有の悩み…というか謎

トライアスロンに出場するにあたって必要不可欠な道具の一つが自転車ですが、これがどのメーカーのどのグレードの自転車を購入するか迷いに迷ってなかなか決断できませんでした…。まぁ、結構高価な買い物になるから失敗したくないし、そもそもメーカーもいろいろあってどこがいいのかわからない…。コンポとか素材(カーボン?アルミ?)とかいろいろある上に、そもそもトライアスロンに適しているのか…?などなど、悩みポイントが多いですよね。。。

…と言うか、そもそもそれ以前に義足ユーザーとしては、義足側の足はどうなってるの?ビンディングペダルは履けるのか?いや、そもそも義足は履いて乗るのか、履かずに乗るのか?履いて乗る場合、ペダルと義足の関係はどうなっているのか?など、義足ユーザー特有の悩みというか謎が出てきます。

百聞は一見にしかずですが、直近でパラトライアスロンの大会が近場で無いので、ネットを駆使して調べてみることにしました。とりあえず、World Triathlonというホームページに、世界大会のリザルトが発表されていたので、上位3選手の名前をInstagramで検索し、バイクを漕いでいる写真を探して見てみるという方法を試してみました。

World Triathlonのホームページの「2022 World Triathlon Championship Finals Abu Dhabi | PTS2 Men」のリザルト


トップ選手の自転車をのぞいてみた

■Jules Ribstein 選手

画像はJules選手のInstagramより

フランスのパラトライアスリート。いくつかの大会リザルトを見ましたが、この人が出ている大会では必ず優勝しているという感じ。パラトライアスロンの世界ランキング2位の選手のようです。私はパラトライアスロンやりたいとか言っておきながらこう言う情報には疎いのですが、おそらくこの世界では超有名選手なんだと思います。
Instagramのアカウント→「jules.ribstein
この選手はバイクの時は義足を装着していないタイプですね。シートポストの部分からシルバーの金属が伸びていて、その先端に義足のソケットのようなものが接合されています。足をそこに入れて、バイクは右足だけで漕いでいくという感じなんですね。これはやっぱり特注なんだろうけど、素材は何でしょうか。トップ選手だし、重量を考えればカーボンでつくるのかなぁと想像したりしています。

■Lionel Morales 選手

画像はLionel選手のInstagramより

スペインのパラアスリートで、世界ランキング1位の選手ですね。1973年生まれということで、意外と年齢高めなんだなと感じましたがどうなんでしょう?ちなみにJuels選手は1986年生まれ。上位選手は20代とかではないんですね〜。なんだか意外です。
Instagramのアカウント→「lionelmoralesgonzalez
トランジションの様子が4枚の写真で投稿されていました。左右靴の色が違う…オシャレ。。。というのは今回は置いておいて、彼は義足を履くタイプですね。ビンディングペダルも使っているなぁ。このビンディングペダルですが、私はまだ試していません。装着の時は上から下に向かって金具をバチン!とはめ、外す時は足首を少し外側に捻ってはずすのですが、大腿義足でその動きができるとは思えず躊躇しています。健常者でも、そのビンディングペダルが外せずに立ちゴケするという噂を聞いていて、私の場合左足が義足なので車道側に転びそう…と思うと勇気がでずそのままにしています。まぁ競技中はバイクパート走り切るまで外すこともないので、義足側で多少ペダルを漕げるのならビンディングペダルで固定するというのはアリですよね。

■Wim de Paepe 選手

画像はWim選手のInstagramより

世界ランキング3位のベルギーのパラアスリートです。あまりバイクを漕いでいる写真が投稿されていなかったのですが、チラッと写っている何枚かを見る限り義足は履かないパターンみたいです。ただJules選手と違うのは、足を入れるソケットのような部品が取り付けられてないように見えます。ただ跨ぐだけなのでしょうか…?ライナーは履いているみたいですけど、あとはフリーなのかなぁ…?
Instagramのアカウント→「wim.de.paepe.paratriathlete

■Muhammad Fadli 選手

画像はMuhammad選手のInstagramより

この人はトライアスロン選手というわけではなく、マレーシアの自転車の選手のようです。膝下切断のようですが、おそらく自転車用の特殊な義足をつけていました。風の抵抗を受けなさそうな流線形の義足でカッコいいですね。ビンディングシューズすらはかずに、義足が直接ペダルに接合される仕組みのようです。こういうのもあるのか。
Instagramのアカウント→「mfadly43

まとめ

と、いきなり世界のトップ選手の様子をのぞいてみましたが、選手それぞれ色々な考え方で自転車に乗っているみたいですね。意外とその辺に厳しい規制はないのかもしれません。

とはいえ、自転車用のソケットとか特殊な義足なんていきなり作れないし、そもそも誰に頼めば作ってくれるのかもわからない(義肢装具士さんなら自転車用のソケットくらい作れそうですけど)ので、参考になったようなならなかったようなでしたね。とりあえず大腿義足でもビンディングペダルを装着している選手もいたので、それを試してみるのがまずは現実的かなと思っています。また実験してみてnoteにレポートしたいと思います。

ちなみに、私は現状義足側だけベルトの付いたペダルを採用しています。自転車を購入したお店の店員さんに相談したら、「自分が怪我した時に使っていたベルト付きのペダルがあるので差し上げます」と言ってくださり、ありがたくいただきました、感謝。まぁ、ペダルの回転数を上げてくといつの間にかベルトから足が外れてしまってちょっと怖い思いもしたのですが、スタートはこれでいいかなと思っています。

2023年は5月13-14に横浜でワールドトライアスロンパラシリーズが開催されるみたいなので、実際に観戦しに行きたいですね。

私が購入したロードバイク

最後に私が購入したロードバイクですが、「TREK Emonda SL5」というバイクを購入しました。結構迷ったのですが、拡張性を考慮したらやっぱりコンポは105を頑張って付けておこうとか…、これからのことを考えればブレーキはディスクブレーキかな…とか、カーボンとアルミならやっぱカーボンにしておくか…なんて言っていたらこのあたりになりました。
最後は「MERIDAのREACT4000」と「TREKのEmonda SL5」で迷っていたのですが、「REACT4000は早くて2023年の3月になっちゃうかな〜」と店員さんに言われ、TREKの方は2週間で納車できますよということだったのでこちらに決めました。
Emondaは軽量でヒルクライムに向いているという謳い文句でしたが、サイクリングにもロードレースにも、もちろんトライアスロンにも良いと言うことで、最初の一台としてはいいんじないかなという判断です。トライアスロンだけでなく、純粋にサイクリングも楽しみたいとおもっているので!!
また、パラトライアスロン仕様に改造した時なんかに改めて詳しく紹介できたらと思います。

いただいたサポートはトライアスロンや義足で走る楽しさを伝える活動に使わせていただきます(^^)