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「オクラ 迷宮入り事件捜査」を視て
ドラマ大好きおじさんな面の記事も書いてみます。
昨夜が最終回だったこちらのドラマ。
1年(4クール)で止めてしまった「金9」の替わりに、その昔は「カンテレ」枠だった記憶の「火9」枠を、「フジテレビ」枠で復活させての第一弾でしたが、「あ〜、またその手の展開ね」が後半に続きました。
元々は、「警察の裏工作で迷宮入りにされ、野放しにされている犯罪者を、証拠捏造してでも再捜査から逮捕に繋げ、法の裁きの下に引き摺り出す」というテーマで始まりました。
この「警察による裏工作」が伏線となっていて、いわゆる「闇組織」が警察内部で暗躍している。そして、その「闇組織」が、東京都内で同時多発爆弾テロを企んでいる。
同時多発爆弾テロは、「平和ボケした日本国民に、危機は直ぐそこに迫っている認識をさせ、軍備や警察力を高めるきっかけにする。多少の犠牲が出ても、国民を守るという大義の前では、覆す必要のない行動である。」という、あれれぇ〜、またそれですか,,,です。
そして、この手のものに定番の組織、「公安」というキーワードもしっかり刻まれています。
「対テロリスト」というカテゴリのものだと、NHKの「外事警察」以来の好物です。
こちらは、オクラのような「マッチポンプ」ではなく、単純に、日本のインテリジェンスを描いたものなので、警察内部の「闇組織」、例えで言うなら「クロコーチ」の「桜会」のようなものは出て来ません。あくまでも純粋にインテリジェンスだった記憶です。
ちなみに、後藤田正晴氏の回顧録(オーラルヒストリーと言われるものかな?)によれば、大日本帝国陸軍か海軍の方だったか失念してしまいましたが、実際に「桜会」と呼ばれる組織は存在したそうです。
氏の自叙伝と回顧録を読んだのですが、↑こちらに出てきた話だったかは失念,,,汗
それから、同じく「対テロリスト」物で言うと、あれも「火9」時代の「カンテレ」枠だったと思いますが,,,とここまで書いて、本当に「火9」が「カンテレ」枠だったか自信がなくなって来てます笑
まぁ、とにかく、「CRISIS」ですね。
これには、高校生ハッカー(ブラックな方)の話や新興宗教団体との対戦やら出てきたり、アクション・シーンが爽快だったり、音楽で言うとマイナー・キー曲みたいな印象ではありますが、面白かったです。
そういえば、このドラマで小栗旬が演じていた人物のトラウマ映像が、木村拓哉が元兵士アンドロイドを演じていたドラマ「安堂ロイド」の同じ様な映像を思い出させました。
さて。話は戻りますが、「オクラ」と同じ様な「マッチポンプ」タイプで言うと、先述の「カンテレ」枠が「火9」から「月10」に引っ越してからの第一弾、「アバランチ」を思い出します。
こちらは、そう位置付けていいのか正確にはわかりませんが、日本のインテリジェンスの中枢、と言うか、取りまとめである「内調(内閣情報調査室)」が、『平和ボケした国民の目を醒させる』目的でテロを企む、という路線。
首謀組織は違えども、コアなプロットは「オクラ」と全く同じです。
違うところは、アバランチと呼ぶ「世論の雪崩」を起こすのツールにSNSを使っているところ。
それと、「オクラ」の様に「一旦、事件化」した事案ではなく、「そもそも事件化もされなかった」事案を扱って行ったところでしょうか。
ワクワク感は、「アバランチ」の方が断然大きかったです。
思いつきの散文ですが、ドラマ大好きおじさんの感想文でした〜📺
【追記】
「対テロリスト」の話をピックアップするなら、なんか忘れていませんか?
なのですが、書き漏らしました。
放送中だったかに増刷されたんだったか、中央公論の新書、あ、講談社でした。
こちらに「VIVANT」の帯が付いてたものを買って読むくらい、マイブームにはなりましたね。
実在(するらしい)「別班」は、「オクラ」で言うところの「ハイドアンドシーク」のような機密さがある(組織の中で存在すら定かでは無い部隊)らしい、という印象でした。
以上、追記おわり。