140年越し公式スウェーデン語辞典、木造住宅「デジタルハウス」、セカンドハウス、LumaAIなどの話(コンワダさん82週目)
こんにちは、株式会社アーキロイドのコンワダです。今週も社内で話題になった事例(コンワダさん)からいくつかをご紹介します。バックナンバーはこちら。
編さんに140年、公式スウェーデン語辞典ついに完成
ノーベル文学賞の選考機関であるスウェーデン・アカデミーが編纂した「スウェーデン・アカデミー辞典」が、編纂開始から140年を経てついに最終巻が完成したそうです。全39巻3万3111ページ。
140年って…。途方も無いですね。このニュースを聞いて建築勢なら、いえ建築勢でなくてもアントニオ・ガウディの「サグラダ・ファミリア」を想像した方は多いのではないでしょうか。
サグラダ・ファミリアも1882年の着工なので、実はこの辞典と同世代なわけです。こちらは完成まで300年かかると言われていましたが、近年の急激な建築IT技術の進歩により2026年の完成が予想されています。世紀をまたぐ同世代の巨大プロジェクトが、同時期に完成を迎えるのはめぐり合わせを感じずにはいられませんね。日本の金融システム界のサグラダ・ファミリアにもそろそろ完成してもらっ…おっと誰か来たようだ。
ちなみにスウェーデン・アカデミー辞典のInstagramもありました。
金具も工具も使わない アルミに包まれた木造住宅「デジタルハウス」
北ドイツで建てられた木造住宅「デジタルハウス」です。釘やネジを使わずすべての部材を差し込む構造原理「プラグイン工法」であり、伝統的な日本の木造建築のディテールにヒントを得ています。
24mmの合板をCNCで加工、工具や金具が不要で2人で組み立てが可能。解体して再利用も可能なサスティナブルでフレキシブル。断熱材も木質繊維。接地は6本の杭で固定されており、地盤や基礎の工事は不要。アルミのファサードも構造体への固定は留め具のディテール。将来的にはアプリでパラメトリックにプランニングができるようになります。建物の形状、間取り、屋根、開口部、ファサードを特定のニーズに合わせてカスタマイズできるそうです。(写真も文章も元記事にふんだんにありますので、ぜひそちらもご覧ください!)
サスティナブル、アプリでカスタマイズ、DIYと、世相すべてを反映させたような建築プロジェクトですね。現在、日本では設計者、施工者どちらも人材不足と高齢化が深刻化しています。今後それが解消される見込みがない上に、日本は新築信仰文化が根強くありますので、需要に対して供給サイドが逼迫されることに業界も強い危機感を抱いています。本プロジェクトはそうした問題の解決策の一つとして期待できますね。本連載でも何度か3Dプリンタ住宅などを取り上げているように、建築におけるデジタル技術は先のサグラダ・ファミリアのような巨大プロジェクトだけでなく、住環境づくりにも大きく貢献していくはずです。
自分だけのセカンドハウスを手に入れよう。週末を暮らす2階建ての小屋「weekend haus. Nest」
JIBUN HAUS.社は、昨年6月に週末を暮らす小屋をテーマにした商品「weekend haus.」 しましたが、その第二弾として2階建ての「weekend haus. Nest」をリリースしました。キャンプ、サウナ、セカンドハウス、小屋、一棟貸し、脱コロナでこのあたりはまだまだ勢いが続きそうですね。
その他
Luma AIのUEプラグインのガウシアンスプラッティング対応
みんな待ってた?確かに私達も待っていました。朗報です。
Cesiumから特定敷地の切り取り、穴埋めするUE5ツール
国土交通省、オープンソースツールキット『PLATEAU SDK』のUnity・UE版ともに「v2.1.0-alpha」を公開
おわりに
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今週、社内で話題になった事例(コンワダさん)について
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