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地盤沈下から、家の傾きを直す沈下修正

こんにちは!アーキロイドの福井です。
先週金曜日の二つ目の目的は、曳家 岡本・岡本直也さんによる
「構造から直す本気の住宅再生」〜東日本大震災から能登半島地震を経験して家の傾きを直す沈下修正〜

先日、予習に読んだ本「曳家が語る家の傾きを直す「沈下修正」ホントの話」を執筆された岡本さんの講演会。仰っていたことをいくつかシェア。

(1)某有名建築家が言っていた間違い例
『家が傾いているから、床を貼り直して、家の傾きを解消した。』
→「家を直したわけではない」ので要注意!

例えば、下の図のように家を水槽に例えて考えてみる。
傾いた水槽に水が入っていると水面は平らだが、赤丸した部分にずっと荷重(負担)がかかっている。

傾いた家で、床(フローリング)を平らに貼っても、家の構造には負担がかかる。
ただ、予算や後どのくらいこの家で暮らすかで、傾きの修正方法が違う。

家を直した訳でなく、「傾きをごまかす」対応策をとったことを住まい手にしっかり伝えるべき。

(2)絶対に再沈下は起きないはない
アンダーピニング工法は「再沈下の起こらない工法」とうたわれているが、絶対に起こらないはないし、施工者によって施工精度がだいぶ違う!
ただし、住まい手では判断が難しいのも事実。

講演会では「アンダーピニング工法で再沈下した物件の相談が来て…その時の対処方法はありますか?」と質問の手が上がっていた。
その他、有名ハウスメーカーの指示で施工した職人から、あんな施工でよかったのかと岡本さんに相談が来た例もあったようだ。

岡本さんの怒りは、住まい手への通訳であるべきな設計事務所や工務店が「勉強しなさすぎる」と。仰る通りだと思うし、学び続ける設計者でありたいと思う。
また、今、一万棟ほどが沈下している新潟でのずさんな工事について岡本さんは本を書いているようだ。福井


参考図書:曳家が語る家の傾きを直す「沈下修正」ホントの話
     曳家岡本口伝 構造から直す本気の住宅再生


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