AI Programmer爆誕、ポリゴン数9千分の1超軽量3Dモデルの話(コンワダさん54週目)
こんにちは、株式会社アーキロイドのコンワダです。今週も社内で話題になった事例(コンワダさん)からいくつかをご紹介します。バックナンバーはこちら。
AI Programmer 爆誕!
―――概要
AI開発を手掛けるASReal(東京都目黒区)とHashLab(京都市)は10月4日、プログラミング言語を指定し、日本語で仕様を伝えるだけでコーディングするプログラミングAI「AI Programmer」(β版)を公開しました。コードを生成するだけでなく、任意のコードを日本語で解説する機能もあります。どちらもその精度がすごいということで、プログラマ界隈が湧いています。
―――この事例について
これはすごいサービスが出てきた、ということで早速社内でも色々と触ってみました。その結果、場合によっては既に仕事の一部で使えるほどのクオリティだと実感しています。β版ということでもちろん痒いところに手が届かない部分もありますが、時間の問題でしょう。
昨今、プログラマやエンジニアは常時不足しており、募集の多さや(海外や一部企業を中心に)待遇の良さが話題になります。スキルアップのためのスクールも多くある一方で、いずれAIによって失われる職業の上位にもランクインしています。漠然と「いずれそうなるんだろうけど、まだもう少し先だろうな」と多くの人が思っているからみんな新たにプログラミングを学んでいるのだと思いますが、急に近い将来のこととして現実を突きつけられた感が否めません。実際にこんな声も↓
https://twitter.com/urokuta_ja/status/1576079599020433408
他方で、生産性や精緻さで人が勝てなくても残る道はたくさんあります。工場で大量の茶碗を寸分の狂いなく作れても、そしてそれが熱や衝撃に強くても、陶芸家が魂を込めた作品には高い価値が付きますし、私たちは休日にろくろ体験をしに行きます。合理性の枠の外側を愛でることが出来るのが人間ですから、30年後くらいには「このcode、実はとあるプログラマが書いているんですよ。この関数、AIならもっと賢く書きますよね。でもこのムダがなんとも愛おしいですね」とか、「週末はプログラミング体験に行ってきたんですよ」「流行ってますよね、”敢えて”自分でやる!みたいなノリで」なんて会話がなされているのかもしれませんね。
その他の事例
インテリアのイメージ生成AI「Interior Computer」
AIの画像生成、今度は既存の部屋を模様替えしてくれるものが登場しました。pinterestで気に入ったインテリアは収集していても、自分の部屋にマッチするかはわからない、ということはよくあると思いますが、このツールを使えばそんな問題も解決ですね。
ポリゴン9千分の1「Instant Impostors」の超軽量3Dモデル
メタバース、ゲーム、映像、建築…あらゆる分野で3Dモデルを扱うわけですが、やはり一番のネックはそのデータ容量ではないでしょうか。Tweetで御覧いただけるように、樹木モデルのポリゴン数を18万→20に削減できるのは革命的ですね。桁を間違ってるのではないかと疑うレベルです。(学生の時分、2Dの樹木モデルを十字に配置して3Dっぽくしていたのが懐かしい…)ライセンス料は3段階で20USD,50USD,150USDで販売されており、導入のハードルも低いですね。近々私たちも試すことになると思いますが、既に試している方がいれば感想教えてください。
まとめ
今週もご覧いただきありがとうございました。最近は長文回が多かったのですが、今回は世相を反映したあっさり回です。このnoteは毎週更新していますので、ぜひ登録してご覧いただけると幸いです。よい週末を。
(文責:つ)