リモセンか衛星画像から建物輪郭抽出、Webデザイン自動生成の話(コンワダさん59週目)
こんにちは、株式会社アーキロイドのコンワダです。今週も社内で話題になった事例(コンワダさん)からいくつかをご紹介します。バックナンバーはこちら。
リモートセンシングから建物輪郭抽出「BuildMapper」
ペーパーはこちら→https://arxiv.org/abs/2211.03373
BuildMapperは、DNNベースの手法でリモートセンシング画像から建物輪郭を自動抽出する研究で、同分野での大幅な進歩として論文が発表されました。この分野では建物形状の多様さ、画像条件にばらつきがあるなどのハードルが有りました。BuildMapperは①建物の初期輪郭を生成するモジュールと②輪郭頂点の変形と頂点数を減らすモジュールの2つで構成され、学習可能なフレームワークとしてこれらの問題に対して応えています。大規模の建物データセットであるWHU-Mix(vector)とCrowdAIデータセットによる実証実験で、BuildMapperがベストのパフォーマンスであることが証明されたそうです。
生成画像から建物輪郭抽出「USBuildingFootprints」
上事例を受けて掘り起こされた少し古い事例です。Micorosoft Mapsが公開している、全米のオープンな建物フットプリントデータセットです。衛星画像のコンピュータービジョンを使用し、DNNを用いて導き出された約1億3千万の建物のフットプリントがあり、自由にダウンロードして使用できます。日本ではこうした情報へのアクセス性が低い現実があるので(目下改革中だと思いますが)、このGitが5年前に最初のコミットをしているという事実に驚きました。
Midjourneyでwebデザイン自動生成
今週も自動生成事例を持ってきました。MidjourneyでのWebサイトデザイン生成事例です。画像(絵画調からフォトリアルまで)から始まり、映像、VRシーンなど様々なものの生成事例がありましたが、ここまでWebライクな物ができるとは、驚きですね。2つ目のTweetは3ヶ月ほど前のもので一昔前のapple keynoteのテンプレのような雰囲気のデザインですが、1つ目のTweetの方は本当にイマドキのWebだよな~という感想です。画像や動画もメディア足り得るものですが、矮小化するとただの表現・表層だと言うこともできます。一方でWebには明確な機能性が求められます。LPとしてはすでに十分に機能に応えられそうですよね。Midjourneyの進化はもちろんのこと、使い手の詠唱レベルが高まっていくことで、これからもいろんな用途が発見されていくことに期待が膨らみます。7月時点ではこんなTweet▼も。これはネタツイだとは言え、だいぶ進化してますよね。
まとめ
今週も最後までご覧いただきありがとうございました。「わたしたちとしてはこう思う」という要素があまりなく、あっさりとした回になりました。意外とそういうのがない時のほうが書き進まなかったりするんですよね。あと最近、Twitterのリンクばっか貼ってる気がする…。最後に「スキ♡」を押して頂けると幸いです。
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