AIによる遠隔診療は可能なのか? その2
目次 ◇その1◇ ワトソンは本当に使えないのか? ◇その2◇ ワトソンの弱点を補う技術 ◇その3◇ MIOSISとVOSFIAについて ◇その4◇ がんばるPepperくん ◇おまけ◇ 関連図書の紹介
その1では、AIが医業を開業できないことをこんこんと書きましたが、それでは、AIをどのように活用するのかについて書こうと思います。
その1では、診療をサポートするワトソンについて軽くふれましたが、とくさんのnoteにワトソンの問題点が書いてあるのでリンクします。
ここでは、ワトソンが問診に対応できていない事例が書いてありました。 私は、これを読んでワトソン=医療に使えないと考えません。 ワトソンの特徴は、患者さんのバイタルサインや臨床検査結果などからその患者さんに関連性が高い疾患を抽出するものなので、ワトソンのようなスパコンは、インプットが多ければ多いほど正確な診断を下すことができます。 いっぽう医師がおこなっている診断は、今まで読んだ論文や診断基準、経験や勘という情報をもとに構成されいるので、ワトソンにも経験や勘の情報源となる感情や情動をくみ取る事ができれば医師と同様な診断を下せるようになると思います。
現在ワトソンに足りない情報は、患者さんの心をくみ取る技術です。 しかし、これを解決する技術が、MIMOSIS(ミモシス)から発展した VOISFIA(ボイスフィア)という新しい技術です。
VOSFIAの元となったMIMOSISを簡単に説明すると脳の分泌物の量と構成比と色に置き換えた感情との関連表を作り、さらにそれと声の波形データを相関させたものです。 MIOSISは、声の波形データを基にその人の感情と脳内分泌物の量と構成を判断し、ひとの感情を分析しますが、VOSFIAは、それを基に患者さんの病態を予測します。
さらにテレビカメラによる顔認証診断が加わると従来の技術よりもより高い精度の診断が下せると思います。
現在ペッパーくんは、医療サポートを中心に活躍していますが、いずれ遠隔地の医師不足を解消する日が来るかもしれません。 順天堂大学付属病院の事例です。
AI医療についてピンとこない人は、これがススメです。