施工【コンクリート工事/コンクリートの強度】
コンクリートの強度とは
コンクリートの強度には、大きく「2つ」の考え方があり、細かく分けると全部で「6つ」の強度がある
「設計」上の強度
設計基準強度
耐久設計基準強度
品質基準強度
「施工」上の強度
調合管理強度
調合強度
呼び強度
設計基準強度(Fc)
「構造設計」時に考慮するコンクリートの圧縮強度
記号:Fc(Force Concrete)
耐久設計基準強度(Fd)
「耐久性」を確保するために必要とされる圧縮強度
記号:Fd(Force Durability)
品質基準強度(Fq)
要求「品質」を得るために必要とされる圧縮強度
記号:Fq(Force Quality)
「設計基準強度(Fc)」と「耐久設計基準強度(Fd)」の大きい方の値
調合管理強度(Fm)
コンクリートを作る際に絶対に確保しなければならない圧縮強度
標準養生(20℃水中養生)の供試体が持つべき強度
記号:Fm(Force Management)
「品質基準強度(Fq)」に「構造体強度補正値」を加えた値
構造体強度補正値とはコンクリートは、均質な強度が得られるとは限らない
外気温により強度の補正値が変わる
「セメントの種類」と「予測平均気温」によって数値が決められている
調合強度(F)
コンクリートの調合を定める場合に、目標とする平均の圧縮強度
記号:F(Force)
「調合管理強度」に「誤差」を考慮した値
呼び強度
コンクリートを発注する際の圧縮強度