「吸猫」「猫奴」?猫に関する面白い中国語スラングまとめ
猫といえば日本では「とにかく可愛い」「癒される」として愛される動物ですが、その人気は中国でも同じです。そしてネット上ではそんな「猫」に関する、思わずクスリとしてしまうようなスラングが次々に生まれています。ここではそれらの単語や表現をその由来とともにご紹介していきます。
猫を表す中国語スラング
・猫咪 [māomī] : "咪"はネコの鳴き声を表す擬声語で、日本語の「ニャンコ」、「ネコちゃん」に近い呼び方です。一般的に、子どもや女性によく使われて、相手に可愛い印象を与えます。
・喵星人 [miāoxīngrén]:"喵"もネコの鳴き声を表す擬声語で、"星人"は~星人、〜の化身という意味(名詞)です。異星人だと思われそうなくらい一味違う特徴や、存在を表す言い方で、かわいい、かっこいいなどのニュアンスを強調する時に使われます。
つまり、猫を遥か遠くの惑星から、地球にやってきた異星人(ニャンコ)だと捉え、その可愛いすぎる外見から人間の信頼を得て、対等に関係を築くことができる数少ない友人だと表しています。ちなみに、喵星人の敵は汪星人[Wāngxīngrén]:「ワンコ」、「犬」です。
・萌宠[méng chóng] :日本語の「萌え」から派生したネット流行語で、非常に可愛がっているペットを指します。動物に限らず、植物、人間(ゲームの中で)も「萌宠」と表すことができ、人々の精神的ストレスを和らげ、人々を幸せにするものとして定義されます。
「萌宠」は、主にTiktokなどのSNSのタグ(#)に使われています。
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猫好きを表す中国語スラング
・吸猫[xīmāo]:「猫吸い」。猫の体に飼い主が顔をうずめ息を吸う行為や、猫狂いを意味する言葉です。猫好きの間でよく使用されます。
・撸猫[lūmāo]:「猫をなでる」、「猫をモフる」という意味です。
・猫奴[māonú]:字から想像できるように「猫のしもべ」という意味で、猫が好きで、奴隷のように扱われても、幸せを感じられる人を指します。また、猫を「猫主子」[māozhǔzi]…「猫さま」と呼ぶ表現もあります。
・铲屎官[chǎnshǐguān]:「猫のトイレ番」という意味で、飼い主を指します。
・猫派[māo pài]:日本語と同じく「猫派」という意味です。
その他の猫関連の中国語スラング
・云养猫[yúnyǎngmāo]:ペットを飼えない人などがデジタル空間で猫を愛でる「雲養猫」という造語です。2016年に出現し、今日では完全に定着しています。日本で、1996年に発売された「たまごっち」のような感覚で、人々の間に広まっており、中国ではこの5年間で大きく市場が拡大しています。
・嘴炮式养猫[zuǐpàoshì yǎngmāo]:口では猫を飼いたいと言っているものの、実際に猫を飼わせてみると、トイレ掃除したくない、毛が落ちるなどといった言い訳をして、飼わない人を指します。ネット上の言及を以下に引用してみました。
・晒猫[shàimāo]:“晒” はもともと干す、晒すの意味で使われます。例えば、「晒衣服」=洗濯物を干すなどです。しかし、今日ではSNS上にシェアする、アップするという意味でも使われています。晒猫は、やたら猫の写真をアップするという意味です。
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まとめ
この記事では猫に関するスラングを中心に紹介しました。今日の「萌宠ブーム」を見ると、かわいい動物に癒しを求めているのは、世界共通なのかもしれませんね!ぜひ、自分の飼っている猫のかわいさをSNS上でアップしたり、中国の猫好き仲間と交流する際に、是非活用してみて下さい。
また、この記事では取り上げませんでしたが、中国人が猫につける名前に着目してみても、面白いかもしれません。猫を通じて、知らなかった中国の魅力を発見していってくださいね!