中国で生活するなら要注意!現地の人に嫌われやすい日本人の行動10選
外国人とコミュニケーションするって日本人にとって意外に難しく感じますが、それは相手も同じように日本人に対して感じていることでもあります。また、時として、自分が何気なくやっている行動が、外国人には少し不快に映ることもあり、このことが交流をより難しく感じさせるのかもしれません。
今回はこれを踏まえ、これから中国での仕事や留学を視野に入れている方のために、日本人のどのような行動が現地の中国人に嫌われやすいのか、詳しくチェックしていきましょう。
現地の中国人に嫌われやすい日本人の行動
1.結論の言及をいつも後回しにする
中国人が日本人と仕事をした場合、最も腑に落ちないのが「何を言いたいのか分からない」と言う部分。グローバルな視点で見れば、仕事でもプライベートでもまず言うべきことを先に、理由はその後で述べると言うのが自然な流れです。
しかし、なぜか日本人はだらだらと状況を述べて、「やりたいこと」や「して欲しいこと」を後回しにしてしまいます。ここは、今後中国人と接する上で非常に注意しなければならないことでしょう。
2.約束の時間よりも極端に早く来る
時間をとにかく守ると思われている日本人。中国人が嫌がるのは、その極端さにあります。普通の中国人であれば、例えば9時集合の約束には、大体5分前とかに来ることもいたって普通です。
ところが、日本人の中には1時間前に到着し、その旨を相手にわざわざ電話することもあって中国人から見ると異様に映ります。特に朝は、みんな忙しいので約束の時間通りにするのが無難かもしれません。
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3.むやみに長いミーティングを設定する
中国人が日本の会社に入って驚くのがミーティングの多さ。よく日本人は社員全員で意思を共有するという名分でミーティングを設定しますが、中国人から見るとまさにトップが何も決断できないという優柔不断さが目立ちます。一部の会社では日に数回も長いミーティングを行うほどで、理解されないのは当然のことなのです。
4.その気もないのに『考えておく』と言う
思わせぶりと言われることも多い日本人。口癖で「考えておく」と言ってしまう日本人は、中国人にとっておかしな存在です。
日本人にとっては、答えは「ノー」だけどそれを言いたくないだけのことも多いですが、中国人は相手が検討してくれると文字通りに受け取る人も少なくありません。やはり、物事は率直に言うべきでしょう。
5.『何でも大丈夫』と言って後から難色を示す
例えば、何を食べたいと聞かれて「何でも大丈夫」と言ってしまう方はご注意を。特に日本人は、いざ料理がやって来ると、「これ何」とか「実はこれ苦手で」とか後で難色を示すことも少なくありません。
当然、中国人からすると、「最初から好きなものを言ってよ」となるわけで、最初から求めるものをしっかり伝えてもらえることが実はありがたいのです。
6.仲間や友達の目の前でつい叱ってしまう
体面やメンツを非常に重視する中国人。中国の日系企業であっても、日本人上司が現地社員を他の社員や仲間の前で叱ってしまった場合、それまでの信頼関係が一気に崩れてしまうこともあります。最悪の場合、その日のうちに辞表を出されてしまうこともあるのです。
7.『日本では~なのに』とすぐ不満を漏らす
外国であれば日本と文化が違うのは当たり前。しかし、中国で暮らす日本人の中には、中国で日本と同じように事が進まない不満を口に出して言う人もいます。そう、「日本では問題なくできるのに、なんで中国では〜」とつい言ってしまいがちです。でも、むしろできるように改善を自ら仕向けていくことで、マイナスの評価が確実に一気に上がっていきます。
8.食事に誘ったのに割り勘にしょうとする
日本人は食事に誘っても割り勘っていうのはよくありますが、中国ではあまり一般的ではありません。基本的に誘った者が払う、これが中国では基本的な社会通念と言って良いほどです。付き合いも非常に長い、すでにお馴染みの関係であれば話は別ですが、特に上司や部下などであれば割り勘は絶対にやめましょう。
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9.中国語をなかなか学習しようとしない
どのような経緯で中国に住むことになったかは、人それぞれではありますが、中国に住み続けているのに中国語を少しも学習しないというのは関係構築の面からもかなり不利です。
もちろん、言葉ができなくても現地生活はできますが、中国人が抱く印象は意外に悪くなり、よもやすれば「自分たちに敬意を払っていないのではないか?」と彼らに思われてしまいます。
10.中国人の物事の進め方を理解しない
そして、日本人が中国人との関係悪化の火種になりやすいのが、中国人の独自の物事の進め方を理解しようとしない部分です。
すでに述べたように、中国人はメンツを重視するため、従来のやり方をいきなり排除されると自分の尊厳を傷つけられた気分になります。そのため、日本人的な考えを提案する場合には、ステップ・バイ・ステップによる進め方が必要となるでしょう。
中国の社会に適応するためにできること
日本文化が好きな現地人とまず交流する
日本人が中国の社会に溶け込むために、まず一番の近道が日本文化を好きな中国人としっかりと交流することです。日本文化に興味を抱いているということは、日本や日本人への理解を比較的示してくれやすいことを意味します。
日本人としても、このような中国人を通して中国文化に触れてみることで、非常に親しみを感じやすくなるもの。その意義は非常に大きく、ただ単に現地生活が楽しくなるからという次元を超え、より中国を理解しようという気持ちを開眼させてくれるでしょう。
現地の良さを1つ1つ自分にマッチングしてみる
異文化に対する理解は短期間に一気に進められるものではなく、自分の生活が充実していると感じられるからこそ成し遂げられるものです。そのために必要なのは、現地生活での良さを確実に1つずつ認識していくことに尽きます。
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良いところを探す大切さ
つまり、現地で良さを積極的に探し、それを自分のライフスタイルや習慣にその都度マッチングさせて満足感を覚えることです。この良さの認識が増えていけばいくほど、驚くほどに中国社会に適応できるようになるでしょう。
現地人が勧める文化を積極的に試してみる
そして、現地人が勧めてくる文化を一度でも素直に試してみるということも重要です。それは、食文化や遊びなど、さまざまなものがありますが、それらを勧めてくれる意図は紛れもなく日本人に文化を理解して欲しいということ。
積極的に試すだけでなく、有意義であればそのことを現地の人に伝えることで、向こうも日本の文化に興味を持ってくれます。この繰り返しにより、文化理解のプラスの相互作用を生み出せるようになるのです。
まとめ
冷静に考えてみますと、日本人が中国を問わず、海外で現地人に嫌われる行動を取ってしまうのは、相手の文化を理解できないことの裏返しだということです。
慣れない環境にストレスを感じるのは誰でもあることですが、そのような環境であるからこそ、今の自分は何を変えるべきか、何を補うべきかをしっかりと自問してみることで自ずと答えが見えてくるのではないでしょうか。