建築との遭遇001【アクロポリス】 二千年のタイムトラベル
「あ、あれは、まさか!」
夕日に輝く白亜の神殿は美しく鼓動が高まった経験があります。
アテネの旧市街はゴミが散乱し、お世辞にも綺麗とはいえない町並みでした。そんな下町を迷路のように散策しながら、ふと建物と建物の間の隙間に目が留まったのです。その視線の先にはアクロポリスの丘に建つ真っ白なパルテノン神殿が輝いていました。その光景が今でも忘れられず、2000年の時空を一気に飛び越えた瞬間でした。
大学院の間にバルセロナ建築大学に一年間留学していた時は円安で、学生が旅行するには大