ロンドンで生け花
小原流生け花マスターのHanako Motoyaさんを訪ねてきました。
日本の生花がどのようにイギリスで広まっているのか、ご紹介いたします。
イギリスでは日常に花を置く文化が根付いています。西洋の豪華なフラワーアレンジメントに対して、日本の生花は単純そうに見えて奥深く、イギリス人の心を掴むものでした。
Hanakoさんはロンドンで有名なチェルシーフラワーショーにて作品を生け、ブロンズメダルを受賞されています。
25年もの間、生花に精進し、それが名誉ある賞へと導いたようです。
彼女にとって生花は、知識とか技術を超えて、25年の歳月と共に体の一部になったようでした。
日本人は侘び寂びという言葉があるというように、不完全であること、時の移ろいに美を見出してきました。
日本で育っていないイギリス人にとって、たった5本の生花よりも100本のバラの方が美しいと感じるのではないかと不安に思いました。
しかし、それは私の想像違いで、5本の花を相互に呼応させ、花の美しい表情を見定めようとする洞察力は、花と共に暮らしがあるイギリス人ならではの感性だと感じました。
私もレッスンに参加させていただきました。
生きた花の美しい姿を、一つの器に生けて作品とする。自然と呼応する時間がとても豊かでした。
こうして一歩一歩、日本文化が少しずつ広がって世界に誇る文化国となっていくことに感謝する次第です。
▼Hanako Motoya 先生のウェブサイト
https://hanaikebito.com/
▼会場
https://japaneseknifecompany.com/
▼動画
https://www.youtube.com/watch?v=5EfGGN0465I&t=35s