ある程度ネタバレを見ないと安心して遊べない人のための、「Inscryption」レビュー
※ネタバレを見ないと安心して遊べない人向け※
巷で噂になっている、「Inscryption(インスクリプション)」。
今更ながらプレイしてみて、私も確かに「こりゃ面白い!」と感じました。
しかし!この手のゲームは大抵の場合、感想とかレビューには
「面白いですよ!」
「でも、ネタバレには注意して下さい。絶対損します!」
みたいなことが書かれているのが世の常です。
そこで、
この記事では、「中に何が入っているのか分からん箱に手を突っ込む」勇気を持たない人に。
むしろ、「箱を粉砕して中身をよく調べ、安心安全なことを確かめてから」やっと触りに行ける慎重派の人に。
私のような、ネタバレを見ないと安心して遊べない人に向けて書いていきたいと思います。
◆◆◆
まず、私が知ったきっかけはYouTubeのゲーム実況で、何度も死につつ試行錯誤するローグライク感が刺さりました。
見ているだけでも面白かったのですが、とにかく自分で触って遊びたい!となり勢いで購入。
見た目はホラーっぽいですが、ホラー要素はメインではありません。
全体的な空気感や傾向性は『アンダーテール』や『Papers,Please』に似ていると感じました(そのゲームの持つ独特の”匂い”ともいうべきものが似ていると感じただけなので、コレそのものを期待しないように)。
「インディーゲーム」特有の雰囲気を感じさせるゲームなので、普段あまりインディーゲームをやらない人は多少飲み込むのに時間がかかるかもしれません。
ここでネタバレなのですが、このゲームはただのカードゲームではなく、カードゲームを中心としたストーリーを追体験するアドベンチャーゲームでもあります。ついでに言うと、対人要素も無いので『シャドーバース』みたいなのを期待すると拍子抜けする可能性があります。
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※ここからさらにネタバレ※
このゲーム、『アンダーテール』や『ドキドキ文芸部』が苦手な人にはオススメできません。
・やたらネタバレ注意という文言が出る
・アンダーテールに似てる(意訳)
ということからある程度察せられる通り「考察ゲー」です。しかも、「メタゲー」です。
こういうタイプのゲームが地雷な人にはあまりオススメできません。
私はハッキリ言って、自分で考察することもメタ要素もそこまで好きではない人間なので、後半になればなるほど「あーハイハイ」みたいになっていました。
とはいえ演出・ギミックそのものは好きな部類だったので、「悪くないなー」くらいの気持ちではありましたが。
また、ゲームの謎について、自力で答えに到達するのはかなり難しいです。
まだ新しいゲームゆえに、英語圏では考察が活発に行われているとか、まだ完全な答えに至った人はいないらしい……ということで、しばらくはモヤモヤを抱える可能性が大です。明確な”答え”が無いことにストレスを感じる部類の人間には致命傷でしょう。
結論としては、カードゲーム部分の持つ、純粋な「ゲーム」としての面白さは申し分ないのですが、「体験」や「謎解き」としての面白さが別ベクトルで乗っかっている為に好き嫌いが分かれるかもしれないゲーム…といったところでしょうか。
結局のところ、例として挙げた『アンダーテール』や『ドキドキ文芸部』が好きか嫌いか?が判断基準として有効そうです。
余談ですが、このゲームを制作した、「Daniel Mullins」氏の別作品『PonyIsland』はマジでゴリゴリに考察メタゲーで、ゲーム実況で見ただけで「カロリー高すぎ、もういいや」となってしまいました。
その点で言えば、今作はメタ考察要素を抜きにしても純粋にゲームとして楽しめるようにはなっていると言えるでしょう。
値段は2000円台とお手頃ですし、まずはデモ版から遊んでみてはいかがでしょうか。
↓↓↓スチームのデモ版↓↓↓
〈雑記〉
当初は、「いやあ良いゲームだった!頭をひねって考えるのは楽しいなあ、カードゲームって面白いもんだ!」
「よし、せっかくだから忘れないうちに感想でも書いておこう!」
という気持ちから書き始めたはずでした。
根が陰気なためか、まるでネガキャンのような文章になってしまい反省しています。
考察を読んでみても実際のところよく分からなかったので、とりあえずこの後は実績解除したりちょっとした縛りプレイでもやって遊ぼうかと思います。
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