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WCSC31の棋譜
最後に投稿してから2ヶ月近く。駒を作り終えて力尽きてました。
このGWに第31回世界コンピュータ選手権が開催されていて、ちょいちょい覗いて目を引いたソフト・棋譜を備忘用にまとめておきます。
※局面図はスクショなので棋譜はタイトルのURLを踏んでご覧ください。
HEN TAI モノレ力ー
モノレ力ー(MolQha-)はQhapaqの後継。私が本大会で一番注目していたソフトです。
表記は実は「もるかー」じゃなくて「ものれかー」ですね。
「変態将棋で勝ちたい」というコンセプトのもとで序盤早々飛車側の端を突き越す独創的な工夫が施されていました。二次予選落ちは残念。
二次予選 1回戦 モノレ力ー(MolQha-) - ichibin
駒落ち上手?
最後は9八まで玉が逃げて勝利。
二次予選 4回戦 sakura - モノレ力ー(MolQha-)
横歩を取らせて馬作り。
手厚い右玉になり攻め切って勝利。
W@nderERの玉捌き
本大会で私が注目したソフトのもう一つ。「入玉宣言による勝利を積極的に目指します。」というアピール文書の通り、力強い玉捌きが見られました。
身動きが取れない玉形から6六〜5五〜5四〜4三へと移動して入玉を果たし勝利。
厚みを築いて駒得、良い体制と思いましたがこの後PALに押し返されて攻め倒されてしまいました。
その他、面白い作戦・局面
二次予選 4回戦 HoneyWaffle - dlshogi with GCT
振り飛車ソフトの埴輪さんは今回は三間飛車とダイレクト向かい飛車というコンセプトの模様。これはもはや右玉だけど...。
ここから▲3三角成△同金▲4一金と筋悪の攻めを開始して色々あったけど逃げ切り勝ち。
超狭いひねり飛車右玉。
結局△8四飛〜△8一飛と帰還。
右玉のお手本のような将棋でこういうのを勝ち切れるようになりたい。
初心者の将棋かな?
むりやり端に馬を作って千日手。こんな筋あるんだ。
本大会優勝のエルモ。白ビールが読み抜け、話題になった絶妙手が出た局面。
当時最強の呼び声高かったPonanzaを下してelmoが優勝したのが2017年。
変化の速いソフト界隈で活躍し続けるのはすごい。
おめでとうございます。
今回取り上げきれなかった(特にelmoやPALの)棋譜も多くあるので、ぜひ公式サイトを覗いてみてください。