それはまるで家族のような
高校生の頃は、福祉について学ぶ時間が多かった。そういう業種に特化したクラスだったから、介護や保育、手話やカウンセリングの授業もあった。それでも高校生だった私は、自分が働いている姿が全くイメージできずに何だかぼんやりとしていた気がする。
高校を卒業して、そのまま福祉業界に進む生徒も多い中で私は、社会人になるまでにまだ、時間が欲しかった。文系の四年制大学に進んで、自分の好きな科目を好きなように受けた。その時、文章を書く授業に加えて、心理学にも興味を持っていた。
そして、私は現在