株式会社Arcana製作所の製品にFacTransPro/E-M1 III(以下FacTransPro)が新たに加わりました。(プレスリリース記事) OMデジタルソリューションズ株式会社様の協力のもと、弊社独自の照明システム「Feature LED」とOM SYSTEMのミラーレス一眼カメラの組み合わせで実現した、高精細3Dスキャナーシステムです。 今回、この製品が3Dデジタルアーカイブにオススメな理由をいくつかご紹介致します。 理由その1:高品質なフルカラーテクスチャ生成
AccuRIGでリギングしたモデルに、アニメーションを付けてをSkechfabで表示させる手順についてまとめてみました。AccuRIGはMixamoと同様に無料で使えるリギングソフトです。ローカルで動作する分、Mixiamoに比べてモデルのポリゴン数などの制約が緩く30万ポリゴンのデータを喰わせたりしてもリギングすることが可能です。 1.AccuRIGの準備 公式サイトのFreeDownloadからソフトをダウンロードしてインストールします。 インストールが完了してソフ
久々の記事投稿です。 今年の2月にクラウドファンディングを実施し、残念ながら目標達成できなかったFacTransですが、その後も開発を継続しており、ようやく製品として販売できるレベルに仕上がってきました。 なので、今回改めて本製品の特徴や使い方について紹介したいと思います。 以前の記事はこちらで確認できます。 FacTransBasicとはFacTransBasic(ファクトランスベーシック)は、フォトグラメトリを基本とした3Dスキャンシステムです。フォトグラメトリ撮影に特
フォトグラメトリ用の写真撮影って大変じゃないですか? 撮影のために、対象の周りをグルグル回ったり、対象をターンテーブルに乗せて回したりした経験はありませんか? それ以外にも、照明や背景のセッティングをしたり、撮影条件の調整をしたりと、何かと手間がかかるのがフォトグラメトリの写真撮影です。 今回、こうした手間をできるだけ自動化し、初心者でも手軽にフォトグラメトリを試せるカメラを新たに開発したので紹介します。 このカメラを使えば、わずか3分で100枚近くの良質なフォトグラメトリ用
前回記事でimx519のマニュアルフォーカス制御を紹介しました。今回はマニュアルフォーカスとopencvを使ってソフトウェアによるオートフォーカスを実現してみたいと思います。 Picamera2から直接オートフォーカスやる方法が見つかるまでの暫定案です。他にもっと良い方法を知っている方がいれば教えてください>< やり方当記事を最初からご覧いただいている方は、opencv関連のライブラリが追加で必要なので下記をインストールして下さい。(import cv2でエラーが出る場合)
前回記事に引き続き、imx519のマニュアルフォーカス制御について簡単にまとめておきます。 やり方 とりあえず、使えそうなソースが公式にあるので拾ってきます。 cd ~wget https://github.com/ArduCAM/Arducam-Pivariety-V4L2-Driver/raw/master/focus/Focuser.pywget https://github.com/ArduCAM/Arducam-Pivariety-V4L2-Driver/ra
Kickstaterで出資を募集していたArducamの新しい高性能カメラが入手できたので使い方について紹介します。 1600万画素、AF付きで$25と、ラズパイの公式カメラに比べてコスパに優ますが、使用方法が公式カメラと変わっているので注意が必要です。 特にPythonスクリプトで動かす場合に、同じみのライブラリであるPicameraが使えないので、今回は代替として使えそうなPicamera2についても紹介します。 インストール sudo raspi-configでGP
本日Kickstarterの申請が無事に承認され、募集ページがオープンしました! フォトグラメトリ技術とユニークな発想から生まれた、 新しい3Dスキャナです。 目標は金額は100万円、募集期間は2022年2月17日~3月19日までです。 ご支援よろしくお願いします!! リワード内容・スキャナ本体 ・スキャナソフトウェア ・ケーブル(LAN/USB) ・FacTransインク50cc(水で薄めて使います) ・スプレーボトル ・スプレー確認用のUVLEDキーホルダ Super
こちらの記事は古い内容となっています。 最新記事をご確認ください。 FacTransとはFacTrans™(ファクトランス)は、多くの3Dスキャナが苦手とする、黒い表面のものや、透明、光沢を含む表面をフルカラーでスキャンすることができる3Dスキャナです。 綺麗にスキャンするための熟練がほぼ不要で、子供から大人まで、誰でも簡単にフルカラー3Dスキャンを楽しむことができます。 FacTransの特徴1.黒いものや光沢のあるものでもフルカラーで3Dスキャンできる 従来の3Dス
開発中の3Dスキャナの寸法精度がどの程度の実力か確認してみました。 フォトグラメトリで作ったモデルの寸法精度なんて大したこと無いと思っていましたが、意外と侮れない結果となりました。 リファレンスとなるスキャン対象は、精度の出ているブロックゲージとかでやるのが正解なのでしょうが、お高いので今回は切削のアルミブロックで代用します。(ミスミに発注したら5日ほどかかりました) こちらがスキャンした結果です。 エッジ部分がガタガタしていますが、フォトグラメトリだからこれくらいは仕方
フォトグラメトリを応用した3Dスキャナを開発中です。 性能評価の一貫で昔作ったプラモをスキャンしてみました。 写真は96枚、撮影からデータ化までは20分くらいでした。 以下に載せている写真はスムージング処理とかは全くしてない状態です。 細いパーツや小さなモールドも意外としっかりと撮れています。 エッジもわりとシャープな気がします。 テクスチャもきれいです。 足の裏と頭 顔のアップ カメラのアライメントはこんな感じです。 フォトグラメトリが苦手とする、単色かつ複雑な
フォトグラメトリが苦手とするもの フォトグラメトリとは複数の写真から3Dデータを作成する技術のことです。 綺麗に3D化できるかどうかは被写体に大きく左右され、一般的に以下のような特徴をもった被写体は苦手とされています。 ①単色のもの ②透明/半透明なもの ③光沢のあるもの ④複雑な形状や細かいもの ②、③はフォトグラメトリに限らず3Dスキャナ全般で苦手とされています。 苦手なものでも3Dスキャン可能に!? 例えば某社のスマートウォッチはどうでしょうか。 ・単色です(しか
多くの3Dスキャナが抱える課題市販されているほとんどの3Dスキャナで、以下のような課題があります。 ・黒い色をしたものが苦手 ・透明なものが苦手 ・鏡面など光沢があるものが苦手 現状これらの課題の回避策として、表面にスプレーを塗布してスキャンしやすくする方法があります。(もしくはテープなどでマスキングすることも) 物の形状のみを取得するのであれば、この方法でも問題ないですが、色情報が欠落してしまうといったデメリットがあります。 近年、ARやVRの発達により、3Dデータを扱
DebianのバージョンがBullseyeだと、VNCでの操作が遅くなるみたいです。手っ取り早く解決するには/boot/config.txt内のdotoverlay=vc4-kms-v3dをコメントアウトすればOK。 参考元
Arducamの16MPオートフォーカスカメラ(imx298)を使う上での覚書です。 Buster環境でlibcamera-stillコマンドで撮影するところまではできたのですが、その後のV4L2loopbackの使用時にgstreamerとの連携がうまくできずに苦戦しました。libcameraが標準対応となったBullseyeにて再トライしたところうまくできたので、構築手順をメモしておきます。 imx519に関しては以下の記事を参照下さい。 最初に 初回起動後、sud
Pythonアプリを配布する際の覚書です。 スクリプト内容を難読化した上でEXE化する手順をまとめました。 パッケージ化にはPyinstaller、難読化にはPyArmorを使用します。 PyInstallerをそのまま使用するとWindownsDifenderやアンチウィルスソフトに引っかかって不便なのでその対策もします。 Pyinstaller準備参考記事 pipでインストールしたPyInstallerだと吐き出されたexeファイルがウィルス判定されることがあるため、前