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intよりもstrをカンストした 筋肉魔法使いと災難なパーティ

ぼうけんのしょ10938巻に記された伝説のお話

かつてこの世は魔と人が共存していたが
魔の生を受けた者「ロズ」が魔の王位に君臨し
人間達に敵意を向けた。そして
それから200年、魔は蔓延り
人間達は暮らしに怯えながらも生きていた。

しかし、時は風雲急を告げ
魔王ロズに立ち向かう勇者が現れた!
勇者の名はルアン

ルアンは類稀なる才能で
数々の魔の者達と戦いに勝利し、
人々を安住の地へと導いてきた。

そしてルアンの旅仲間達は増えていった
羊飼いが多く暮らす
スケープス国の弓の名手、ミィリィ
そして同じ国にいた
聖なる守り神「タラコ」を召喚する事が
出来る聖職者ラハミー

美しい雪国の妖精のチッチ
歯車帝国フォルトナからは元暗殺者のキッサ

旅は順調だった、しかし
マッチョン王国の魔法使い、トラダに関しては皆、頭を悩ましている。

そう、魔法使いなのに知識を付けず、魔術の本を読まず朝から筋肉トレーニングを欠かせない
そう、彼女は
かしこさよりもちからを極めた

筋肉魔法使いだったのです。


筋肉魔法使いと災難なパーティ


宿屋にて

ルアン「朝だ!ミィリィ!起きろ〜!」

ミィリィ「なんだよ、ルアン、、
     ガルダン共和国の入国は明日の夕方だろ?
     もうちょい寝かせてくれよ。」


ルアン「ミィリィ、またエターナルタイムでもして新しい弓でも作ってたんじゃないのか?
ものづくりが好きだからなあ、ミィリィは」

ミィリィ「弓は私の生きがいだからな
                  ラハミーはどうした?」
ルアン「もうラミハーは朝食の準備を
   チッチとしているから、ほら早く顔洗ってきな」

ミィリィ「ったく、わかったよ、起きるから
                 先に行っててくれ」

チッチ「情熱の〜紅い〜薔薇〜」
ラミハー「チッチママ、、その歌歌いながら
                 朝ごはん作るの好きですよね」
チッチ「これは愛しき愚者の国のユウ王子に捧げる歌よ〜ららら〜そしてジェラシ〜🎶」
ラミハー「チッチママ!焦げてる!焦げてる!」
チッチ「あら!やだっ!ふぅ!
              ちょっと焼き過ぎちゃったわね」
チッチ「さて、これで完成ね、キッサ
              野菜の千切りはどう?」


キッサ「任務完了」

チッチ「ありがとう、キッサ
              もう一緒に旅する仲間なんだから
              硬い口調はもうおよしなさいって」

キッサ「御意」

ルアン「よう、みんな!おはよう!!
              チッチママ!ご飯出来た!?」

チッチ「今日の朝ごはんは
              サラマンダーのお肉を挟んだベーグルと
              昨日、市場で手に入れた野菜ね」

ルアン「あれ?トラダいなくない?
              何処行ったんだろ??」
チッチ「また朝の筋トレかしらねえ、、、」

ラハミー「魔法使いなのに筋トレって、、」
ルアン「仕方ねぇよ、マッチョン王国の朝のルーティンらしいからねえ」


太陽が輝く宿屋近くにある小さな山

トラダ「999、1000、よし腕立て終わりだ」


上腕二頭筋が輝き、無駄な脂肪がない
まさに美の身体を持っているが羽織る
ローブでよく身体が見えない。

紅い長髪に耳には派手な金の装飾イヤリング
彼女がマッチョン王国の魔法使いトラダである

トラダ
「良い、汗かいたなぁ!よし、宿屋に戻って
   風呂にでも入るかあ!」

トラダが山を降りようとしたその時
女性の悲鳴が山を響かさた。

トラダはその悲鳴の先まで行くと
女性がゴブリンの群れに襲われている!

ゴブリン
「ケッケッ、金目のモノは置いていきなあ」

トラダは女性とゴブリンの間に割って入る

トラダ
「おい、ゴブリン達、女性によってたかって
   金品をふんだくるとは、、いけすかないねえ」

ゴブリン
「うるせえ!汗臭い男はあっち行ってろ!」

トラダ
「私を、、!男、、だと!?私は、、!私は!」

ゴブリン
「な、なんだなんだ!この殺気は!?」

トラダ
「私は女だーっ!!!」

トラダはがたいがいいので良く男に間違えられる
しかもトラダ自身も男性に間違えられる事を気にしている。

トラダは持っていた杖をフルスイングすると
ゴブリンの頭にかいしんのいちげき!

ゴブリンは頭に星を回したながら泡を吹いて
気絶している。

他のゴブリン
「く、くそ!キングに言いつけてやる!
    覚えてやがれ!!」

女性
「旅のお方、ありがとうございます。
   この近くに宿屋を経営している父へ
   久々に会いに行くところだったのですが
   ゴブリンに襲われてしまいまして、、」

トラダ
「また襲われたら大変だ。
    私の仲間が近く宿屋で休んでいるんだけど
    貴女が行こうしている宿屋の屋号は?」

女性
「フレイル・ブレックファストです。」
トラダ
「ビンゴ、何かの巡り合わせだねえ
  私がお父さんのところまで連れてってあげよう」

トラダ、女性は宿屋に向かう為、下山する。

その頃、ゴブリン達は、、、

ゴブリンリーダー
「キング、下っ端の奴が変な奴にやられた用で、、、」
キング
「娘はどうした!俺の結婚相手をお前は逃がしたというのか、、!?
貴様!あぁん!?首をへし折ってやろうか?」

キング
「もう俺は怒った!今日こそあの宿屋の娘を
   貰い受けるぞ!!野郎ども、行くぞ!」

キングが雄叫びを咆哮すると
山のゴブリン達も共鳴するように雄叫びを挙げた


つづく


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