#013 せとうち讃岐ジオガストロノミーツーリズムの推進事業
「地球大変動(ジオ)の恵みである海の幸と陸の幸をマリアージュした世界で唯一無二のせとうち讃岐ジオ・ガストロノミーツーリズム推進」について、キックオフセミナーに参加
これは、観光庁令和4年度補正予算事業「地域一帯型ガストロノミーツーリズムの推進事業」の採択事業となった。
ガストロノミーとは、食事とその背景にある文化との関係性をみていくこと。また料理の成り立ちや美味しく食べるための環境を考えることも含まれる取り組み。
「食」×「観光(ツーリズム)」に、
ジオ(大地)の切り口で採択されているのは、
香川県のみである。
私(一般社団法人arc)自身、讃岐ジオパーク推進準備委員会の一員でもあるので、非常に嬉しかった!
ジオパークは、地域の魅力を、ジオ(大地)からエコ(生態系)・ヒト(文化・歴史・営み)を洗い出すフレームワークで、新たなコンテンツ発掘・地域経済発展・シビックプライド醸成・持続可能な社会につながる。
香川県といえば、うどんだが、
なぜ香川県がうどんで有名になったのか、
1億年前、1400万年前、300万年前の地殻変動の恵みなのである。
なるべくしてなった奇跡の土地であると断言できる。
各地に伝わるローカルフードも
ジオの観点から深堀りすると、ジオストーリーが発掘でき、地域資源として守るべきものがくっきりするだろう。
本プロジェクトにも参画している、
美食地質学の巽義幸さんの本が面白いのでおすすめ。
この素晴らしい取り組み。
いかんせん多年代に伝わりにくい課題がある。
ジオ(大地・地質)だけに、
「おかたい」イメージがあることだろう。
いかにそれを「やわらかく」するか。
まだまだ勉強中の身の私だが、
「おっ!これはいいかも!」と感じた体験を伝える。
中学校の娘の夏休み自由研究で、
娘の大好きなうどんの成り立ちを
ジオの観点から研究した。
その一環で、香川県を代表する石、
サヌカイトに注目。
縄文時代から全国各地で人間の生活を支えてきたサヌカイト石器を鹿の骨で叩き割り加工・再現して、身内でジビエ肉を食うイベントを開催した。
娘が肉をさばき、甥の子供たちにふるまったのだが、普段肉を食べない甥が「美味しい」と言って、たくさん食べていた!
普段とは違う体験をしたことで、
「美味しい」と感じるようになったのかも。
また、大人向けにも開催したが、
ナイフより劣るサヌカイト石器の切れ味。
その不便さを補うため、
周りの人が自然と肉を支えたり、
切り分けた肉をお皿に並べる人が出てきたり。
不便さが共同体精神を自然と湧き立たせてるなぁって思った。
五感を使って食を楽しむということは、
自分の感覚や感情に敏感になること。
食べ物の色や形、香りや味、食感や温度など、さまざまな要素に注意を向けることで、食事の楽しみを深めることができ、また、食べ物に対する感謝や喜び、満足や幸せなどの感情も味わうことができる。
また、自分の文化や歴史に触れることでもある。食べ物を深堀りすることで、私たちのルーツやアイデンティティを理解することができる。自分の国や地域の伝統的な料理や食材を知ることで、自分の出身や背景に誇りを持つことができ、他国や他地域の料理や食材に挑戦することで、異なる文化や歴史に学ぶこともできる。
大地×食×観光の掛け合わせで取り組む、
讃岐ジオガストロノミーツーリズム
地域にとっても、ここに訪れる人々にとっても、地球環境においても貴重で価値ある取り組みに、私自身、コンテンツ造成や観光DX等、尽力していきたい。
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