そこにいないきみ
文字通り逆光にして本人像を消し去り存在を切り抜いた
その時の彼女がこのシャッターを押させた
言葉が通じなくなった
届かなくなった
最後の瞬間までシャッターを切り続けた
どうしても本人の魅力を引き出して撮ることができない
この日は正直言って撮れ高は無いと思ってる
だが「これなんか好き」など声をかけてくる
いつもは休憩中にも彼女の飯顔を撮るのが好きな私の手が止まっていた
彼女は疑問に思わない
今日の撮影は本当に楽しかったのかい?
私は楽しくなかったよ?
私にしては珍しく他人に説教をした翌日の出来事であった
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夜人形の館
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