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#14 物件 〜其の陸〜

現在10月23日、数日前から急に秋めいた気候になってきて、バタバタと衣替えをしたりアウター類を天日干ししたり。

7月31日のdoux dimanche卒業からもうすぐ3ヶ月が過ぎようとしています。

時間とは早く、無常にも等しく通り過ぎる。

前回から、不動産の動き的にははある時はドドドドッとあるし、無い時はシーーーンってくらいなく、ある意味メリハリが効いています。

前回はコチラ↓


不安なまま退社日を迎え、口では前向きな回答をしつつ、内心はどうなることやら状態でした。

結論、この2ヶ月と3週は本当に顧客様のご来店に救われました。お客様ご奉仕が1番大切な仕事ではあるけど、実際いらっしゃって頂かないと仕事も出来なければ月々の運営も自分の生活もできないリアルさがあります。

「次は新しいお店だといいですね!」と言ってくださるのも、「次は新しいお店かな?」の疑問符ではなく『大丈夫待ってるからね』の言葉の変換かなと自分に都合よく解釈して勝手に背中を押してもらっていました。

そんなフリーランスに突入して1ヶ月経たないくらいの、あれは8月末、8月も20日が過ぎようとしていた辺りのこと…

実はその近辺、先に申したドドドドッの期間で何軒かご紹介して頂いていました。

僕の目もだいぶ鍛えられ、
『とにかく直に見ないと分からない』と思っていた所から、
『直に見ないと分からないが、ピンとくるかこないか』ぐらいはわかる様になってきていました。

図面の時点で数件を見送り、一つだけピンとくる物件が…

立地、建物、諸条件は申し分なく、何より外観の写真で場所が分かったので周辺環境も素晴らしい。

しかし「貸事務所」との文字が目に入り、落胆まではいかないけどあぁそうか、と。とりあえず美容室OKなのか確認してもらいつつ、前回の学びにより事務所貸ししたいオーナーさんが美容室に貸してくれるワケは無いんだと言い聞かせていました。

期待してダメだった何回かで、心の奥底ではたぶん願っていたけどそこまで気持ちをと落とし込まないようにしていた。

それに事務所に貸したい、その心は?を考えた時、何を想像しますか。

大掛かりな工事はしたくないの、または人の(お客さんの)往来をしてほしくない、あとは工事とか入れずスピーディーに貸したい、自分ならそう考えるかな、と。

だとしたらよほどの魅力やメリットを感じて頂かなければ覆ることはありません。

昔のように大家さんに直談判に行ける時代じゃなくなったことで情に訴えかけることはできないし、見ても会ってもいない人から急に手紙もらっても感情移入できかねる。

ならば常識ある若者だという範囲で然るべき方、ここでは不動産屋さんを介して、話をしてもらった方がいいなとも思いました。
(佐藤35歳、まだ若者のくくりだと思っております)

あとは返事待ち。

ここら辺の期間にいらっしゃったお客様には、良い物件に巡り合いましたけどまだ分かりませんとお伝えしていたかと思います。

その後数日を経て、8月23日くらいだったかな、
『美容室いいですよ』の回答を頂きました。

え?いいの?
というのが正直な1番の感想でしたが、

いいとおっしゃるならそれ以上深掘りせず、いいものはいいんだ!と素直に受け取らせて頂くことにしました。
(もちろん不動産の小林さんを介して、美容室を作る上での工事や諸々のことも確認済み)

しかしここで1つ問題が…

ここからは次回に続きたいと思います。

引っ張るね〜

引っ張ります。ではまた!


fin.

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