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#16 物件 ~其の漆~

晴れ晴れした日々が続いております今日この頃。これを秋晴れと言わずして何と言う、そんな気持ちがいい季節にいいご報告ができて嬉しく思っております。


沢山のコメントとメッセージありがとうございます。

相変わらず、皆さんのお言葉は本当に励みになるなぁ…

さて、物件探訪記にも結論が先に出たわけですが、あそこからここまで至るにも最後の難関が待ち受けていたのです。

前回まで↓


前向きな回答を頂いたからと言って安心し切っていいわけではない。

オーナーさんが心変わりするかもしれないし、保証会社の審査に落ちてしまうかもしれない。

もしかしてやっぱりあの工事は厳しいよって言われるかもしれないし、実は競合してて取られちゃいましたってなるかもしれない。

元来ネガティブシンキングな自分の頭の中は一つハードルを超えた途端、次の憂いを自動ピックアップする脳になっているのです。

(友人やお客様に前向きな言葉をかけられるのは客観的に見ることができているから、かなと。こと自分のコトに関してはからっきしダメです)

とは言え現実はジタバタ出来るわけでもなく、ただスピーディーに、ただ真摯に、そして毎日祈るしかない。

(毎日の「通りすがり神頼み」なる御祈祷はもはややめられない日々)

幸い(?)、不動産の小林さんはとても仕事がスピーディーでしっかりされているので小林さんを信じる、それのみ。

整理しよう。まずオッケー、ということ。

オッケーなんだけど、あの場所、実は1階は美容室さんで、長くやられている。イコール長いお付き合いもある。

オーナー「そこの方がねぇ、、とても反対したらねぇ、、長い付き合いだからサ」

となるであろう。そりゃそうだ。ごもっともです。

オーナーさんからしてみた1つのビル、しかも1つの階に1テナント、最大5テナント中美容室が2つ入ってるってどうなのよ!?的な気持ちは真っ当なお気持ちだとお察しします。

来るもの拒まず精神(なのかな?)でOKを出して頂けて、あと望むことはは入る人達が仲良くしてほしい、そう思うのは至極当然。

しかし1階の方にお話したところやはり微妙なお返事だったから一度当人同士で話してもらえない…?との事で(あ、あくまで想像です)、

1階の美容室のオーナーさんも佐藤さんと話してみたいと言ってますし、話してよ!とまぁこんなお話しを頂き(コレは本当です)。

僕的には願ったり叶ったりで、こちらも同じ想いでしたし、更に決まってから会うよりこれから契約に向けて動くぜという前にお会いできるのは有り難いことでした。

漠然とそういう『事前接触』はトラブルの元だからオフィシャルな機会じゃないと難しいだろうなと思ってたので。

一昔前なら若者が直接直談判して、江戸っ子オーナーが「なんでぃ若えの、なかなか骨があるじゃねぇか」なんて気概で持っていけたのかもしれませんが(いるか?)、今はタブーな感じもする。

と、いうわけで、オーナーさんと不動産が仲介して下さる形で、営業後ぐらいの時間に事前に聞いたお電話番号にかけることに。

なかなか緊張しました…

出たのは男性で、第一印象は「気さくなオジ様」緑川さんと同年代か少し上くらいですかね、あぁあなたが佐藤さんですか!どもども。的なノリでホッとしつつも、

こんな経緯でしたから、僕の方から「すいません美容室されていると知っていながら、大変魅力的な場所だったのでこの度申込させて頂きまして…」と話し始めたのですが、すぐに心配は吹っ飛ぶことに。

掻い摘むと、独立素晴らしいじゃない、と。いい場所だから頑張ってね、一緒に盛り上げさせて下さい、僕からもオーナーに口添しておくね、今度会って話そうね、確かこんな内容だったと思います。

とにかく良い方で、一緒に頑張ろうと言って下さったのが印象的でしたが、一生懸命だったのであまり覚えていません。

まぁでも実際この電話をもって、同じビルに入る者同士の少しの懸念と不安要素ようなものが取っ払われたのです。

事前にお話できて本当によかった。

この数日後実際にお会いしたのですが、突然の訪問にも対応よく接して下さり、やはり会って話さないとね、温度のようなものは分からない。

これでオーナーさんも安心して頂いて、さぁ次は保証会社審査だ!という所まで来たわけであります。

続きは…

to be continued…


fin.


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