なぜ今、フィルムなのか。【Leica M-A】
どうもみなさん、お久しぶりです。
私この度、M10-Dを生贄に捧げ、現行フィルム機である「Leica M-A」というカメラを導入することを決めました。
この令和の時代にフィルム?!
と思われるかもしれませんが、今の私にはこの決断が1番の選択だと思っています。
今回はなぜ今、フィルムに移行したのか、Leica M-Aの魅力と共にお話ししていこうと思います。
また、フィルムに手を出そうと思ってるけど
「高そう」「扱えないんじゃないか」
「めんどくさそう」
なーんていろんな理由つけて避けてきた方の背中を押すことができたら嬉しいなぁ。なんて思っております。
Leicaの矜持の結晶「Leica M-A」とは
M-Aってなんなの?
今まで使ってたM10-Dと何が違うの?
ってところからお話ししていこうと思います。
M10-Dは見た目こそフィルムカメラっぽい感じでしたが、あくまでCMOSセンサーを搭載するデジタルカメラです。
一方、M-Aはバッテリーや電池など全く必要としない、完全機械式のフィルムカメラであるところが大きな違い。
しかも、驚くべきことにこのM-A、いまだ生産されていて新品で買える数少ないフィルムカメラなのです。もはや、現在フィルムカメラをカタログに載せているメーカーはLeicaのみになりました。
デジタルでは「フルサイズ」と呼ばれる、35mm判フォーマットカメラの原点を作ったメーカーとしての矜持が感じられますよね。
そんなメーカーの思いと技術の結晶を現代でも味わうことができるのも、M-Aの魅力の一つかもしれません。
外観を見てみましょう。
露出計はありません。シャッタースピードも1/1000 秒までしかありません。現像するまで撮った結果も分かりません。AFも何もありません。
でもそれ以上に持った時の重み、昨今のデジタルカメラにはない、精巧な技術の塊感が胸を高鳴らせてくれます。
写真はもちろんですが、こうしたデザイン的な美しさなど、もはや工芸品的な楽しみ方もライカならではだと思いますね。
触っているだけでご飯が進みます。笑
せっかくなので現物があるうちにM10-Dと比較して見ましょう。
正直見分けつかないですね、、笑
それほどまでにM10-Dのいや、Leicaさんの意地でもフィルムM型に近づけたい思いの凄さを感じます。
唯一、高さがちょっとだけM-Aの方が低いです。
こうして見ているとM10-Dを手放すのが惜しい、、。
というかフィルムカメラのM-Aが新品で買えて、デジタル機のM10-Dが今もう中古でしかかえないってやっぱり色々時空が歪んでいる、、笑
なぜ今、フィルムなのか。M10-Dから乗り換えた理由
さて、今回の本題です。
なぜ、今更フィルムカメラに変えたのか。
そもそも、M10-Dを選んだ理由を読んでいただけると、ああ、この人フィルムに行くんだろうなって、何となく予想してた方もいるかもしれませんね。
この記事たちの考えが根底にあります。
M-Aを選んだ理由①
写真を撮ることにおいて、もうライカ以外必要ないと思ったから。
M10-Dを手にして、撮影するようになって本当にもう写真を撮ることにおいてライカは必要十分であると感じました。
もうこれ以上の機能もいらないし、これ以下でも困るし。
もちろん、中判カメラが気になったり、最新デジタルカメラも気になりますが、それは欲望であって、必要であるかと問われれば、別にいらないんです。こと、「写真を撮るということにおいては」です。
この気持ちの変化が次の理由につながります。
M-Aを選んだ理由②
ほぼ、生涯ずっと使えるから。
もうライカ以外いらないと思ったら買い替えることもないですし、生涯ずっと使うことになる。
そう思った時、デジタルだと限りあるなと思いました。
もちろん、機械式カメラも壊れないわけではありません。メンテナンスや修理をしないといけない時もあります。
ただ、その金額と期間が全然違うんですよね。
デジタルカメラは電子機器です。ネジやバネだけで動くものよりは、やはり寿命が短いです。さらに基盤が壊れればもう、ほとんど修理は不可能と思った方が良いです。
その点、フィルムカメラはメンテナンスさえすれば寿命は長いですし、万が一壊れたとしても、部品を一部変えるだけで済んだりすることが多いです。
何十年も前に発売されたバルナックライカや、今でも人気の高いM3なんかが現役で活躍しているのを見れば明らかですよね。
さらに、ライカはM6の復刻版を出すという噂が最近あがっています。
新作を出すということはまだまだ、フィルムカメラのサポートをしていくという意思の表れだと思いますので、メーカーからのサポートも当面、期待できるでしょう。
一生使うなら、電子部品のないフィルムカメラだろう。
これがもう一つの理由です。
でもじゃあ、機械式のフィルムカメラだったら何でもいいんじゃないの?それこそ、M4とかM3とか。
って思われる人もいるでしょう。
わかってます。私も最後まで悩みました。
それにお答えするのが次の理由です。
M-Aを選んだ理由③
数少ない、新品で買えるフィルムカメラだから。
先にお伝えしたとおり、M-Aは現在も新品で購入できるフィルムカメラです。
中古で買うのもいいのですが、やはり買ってすぐメンテナンスに出さなければいけなくなったり、本来の性能ではなかったり、色々とギャンブル的なリスクは多くなります。
特にライカは古いカメラが多いので、ハズレを引いてしまう可能性もあります。
ならもう、いっそのことずっと一緒にいると決めたなら、新品のフィルムカメラを買ってファーストオーナーとして添い遂げようと決意しました。
これから一生共に過ごして、傷がついたってそれもまた共に過ごした思い出です。
価格は60万を超えていますが、一生使うと考えれば、頻繁に買い替えるようなデジタルカメラを買うより、全然安い買い物なんじゃないかなって本気で思います。
M-Aを選んだ理由④
フィルムという原点を体感しておきたかったから。
私は写ルンです。などで小さな頃からフィルムカメラに触れた経験はありました。
しかし、きちんとフィルムカメラを手にしたことは今までありませんでした。
写真をやっている身である以上、写真の歴史の原点でもある、フィルムを経験しないのは、これまでの歴史へのリスペクトに欠いているのではないかと思いました。
デジタルでも、フィルム調なんていうものが流行っています。
私もフィルムの表現を再現しようと試行錯誤していた身です。
いや、だったらフィルムを使ってみなよ。
と、思うのです。
フィルムは生産終了が相次ぐなど年々厳しい状況になっていってますが、ここ数年は、さらに厳しさを増しています。
値上げ値上げの連続、生産供給が追いつかない。
フィルムをめいっぱい楽しむには、今を逃すともう選択肢すら無くなっていく可能性もある。
フィルムが全くなくなることは当分ないと思いますが、まだ手を出せる価格でいるのもほんのわずかかもしれません。
やるなら、今しかない。
そう思いたち、フィルムに移行することを決断しました。
終わりに
さて、ながながと語ってしまいましたが、これからM-Aとともにフィルムを目一杯楽しんでいこうと思います。
自家現像、スキャナーによるデジタイズなどもしていきたいと思っているので、なんか手順とかコツとか色々発信していこうと思います。
フィルムには、風当たりの強い時代になっていますが、廃盤だったフィルムが復刻されたり、少し明るいニュースも出ています。
これから、フィルムの魅力を嫌というほど発信して、少しでもフィルムユーザーを増やして、またフィルムの生産を再開してくれるメーカーが出くれちゃったり、、?なんてことも期待しています笑
次回はおそらく、作例紹介、ファーストロールの写真たちをお届けする記事になると思いますので、ぜひお楽しみに!
ではまた!👋
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