菅田将暉が勝手に買ってきたしらす丼
『花束みたいな恋をした』という映画について、ひとつ書き残しておきたいことがあったのを思い出したので、書きます。ネタバレあるっちゃありますが、内容の話というよりテクニックの話なので、まあいいでしょ。
それはなにかというと、食事シーンです。
ちゃんとした映画の食事シーンにはまず間違いなく意味があります。なので食事シーンに注目しているといろんなことがわかるのです。中でもこの映画は特に食事シーンをうまく使っていました。うますぎてやりすぎなぐらいです。
では、彼らがなにを食べて飲んでいたか、正確にはもう覚えていませんがざっと書き出してみます。
・ふたりで一緒に食べた注文してないパフェ
・歩きながら飲んだ同じ銘柄の缶ビール
・ひとり一皿ではなくふたりで大皿から食べたそうめん
・最寄りのパン屋の焼きそばパン
・菅田将暉が勝手に買ってきたしらす丼
・ふたりで"食べられなかった"さわやかのハンバーグ
・お互いの親との食事会
・菅田将暉が出張で食べたさわやかのハンバーグ
・苦くなっちゃったお茶
・実は有村架純も食べてたさわやかのハンバーグ
だいたいこんな時系列だったと思います。間違いもあると思いますが、だいたいこんな感じでしたよね。多いですよね。2時間の映画にしては飲み食いするシーンが凄く多い。食事シーンを使ってふたりの関係の変化を描こうとしているのは明らかです。つまり、はじめはひとつのパフェを分け合って食べていたふたりが、さわやかのハンバーグをそれぞれがバラバラに食べるようになるまでの物語なんですよこれは。
他にもこれ食べてたよーとかあったら言ってください。「あ〜」と言います。
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