今日は、「ChatGPTは使えない」と思い使用に消極的な方々に向けて、ChatGPTの能力や可能性について書きたいと思います。
1.ChatGPTの本質は「認知拡張」にある
『「頭がいい人」の頭の中を再現! ChatGPT活用法』と題した東洋経済オンラインの記事が私の考えに合致しているため紹介したい。
核となる部分を要約すると以下のとおりです。
2.私が今、試していること
仕事上、事業計画書の作成支援を頻繁に行っています。事業計画書の基本構造は次の通りです。
現在、小規模事業者や中小企業の経営者が事業運営中に直面する経営課題を、ChatGPTを活用して経営者自身が解決策を考える方法の体系化(上記①~④)を試みています。
まだ途中段階ですが、既に成果を感じています。
経営者の頭の中には、現状の問題点、目標、大まかな解決策が抽象的な情報として存在します。しかし、ChatGPTに解決策を生成させるためには、これらの意図を言語化する必要があります。
ちなみに、言語化の高度化具合により、ChatGPT活用レベルは3つに分類できる。
たとえば、架空の地方都市商店街でパン屋を営む高齢オーナー(又は息子夫婦)のChatGPT活用方法を以下に示します。
どうでしょうか?
ChatGPTが生成したアウトプットをどのように活かすかは利用者次第なのですが・・・
3.まとめ
従来は、専門家が経営者の抽象的な情報をヒアリングし、具体化して言語化することで、事業計画書に落とし込んでいました。
しかし、専門家の利用には弱点もあります。専門家の知識領域や事業範囲によって、発想やアイデアが制限され、バイアスを排除するのが難しいのです。
一方、ChatGPTのような生成AIは、今後も進化し続け、人間の能力を超えるレベルに達するでしょう。上述の東洋経済オンライン記事にあるように、ChatGPTの活用レベルを高度化すれば、すでに経営者の理想を超える解決策を創造的に作り出すことが可能なのです。
それにもかかわらず、「ChatGPTは役に立たない」と言い続けるのでしょうか?