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【AI小説】100のキス/Gemini2.0(2)

この物語は、ARATAのオリジナルプロットをもとに、小説を現行のいろんなAIと共作してみようという試みです。
まず手始めは、Gemini 2.0(Google AI Studio:Gemini Experimental 1206)バージョン。
プロットや設定、プロンプトは後日公開します。色々想像してみて下さい。
第一章から読む

第2章:煌めく瞬間、二人の出逢い

2-1. 春風に誘われて

桜の花びらが、春風に舞う。
新しい季節の始まりを告げる、優しい香りが、鼻腔をくすぐる。

私は、真新しい制服に身を包み、
期待と不安を胸に、高校の校門をくぐった。

これから始まる、新しい生活。
新しい出会い、新しい経験。
全てが、新鮮で、輝いて見えた。

入学式を終え、それぞれの教室へと向かう生徒たちの流れに乗りながら、
私は、自分のクラスの表示を探した。

「2年A組…」

見つけた教室の扉を開けると、
すでに多くの生徒たちが集まり、
賑やかな話し声が、教室を満たしていた。

私は、空いている席を探し、
教室の後ろの方、窓際の席に腰を下ろした。

ふと、隣の席に目をやると、
そこには、一人の少女が座っていた。

黒髪のロングヘアを、さらりと流し、
静かに窓の外を眺めている。

その姿は、まるで一枚の絵画のように美しく、
私は、思わず見惚れてしまった。

彼女が、ヒナだった。

しばらくすると、担任の先生が教室に入ってきて、ホームルームが始まった。
先生の話を聞きながら、私は、時折、隣の席のヒナに視線を向けた。

彼女は、相変わらず静かに、
窓の外を眺めている。

その横顔は、どこか儚げで、
守ってあげたくなるような、
そんな不思議な魅力を放っていた。

ホームルームが終わり、
クラスメイトたちが、
それぞれのグループに分かれて、
自己紹介を始めた。

私も、近くの生徒たちと、
簡単な自己紹介を交わした。

でも、私の心は、
なぜか、隣の席のヒナに惹きつけられていた。

「ねぇ」

気づけば、私は、ヒナに話しかけていた。

「私、赤井明里。よろしくね」
ヒナは、ゆっくりと私の方を向き、
少し驚いたような表情を見せた。
「…白石陽菜。よろしく」

彼女は、小さな声で、
そう答えた。

その声は、鈴の音のように澄んでいて、
私の心に、心地よく響いた。

これが、私とヒナの、
最初の出会いだった。

2-2. 渋谷に響く鼓動

放課後、私はヒナを誘って、渋谷のカフェにやってきた。
賑やかな街の喧騒が、心地よいBGMとなって、二人を包み込む。

「それでね、100組のカップルのキスを撮影するプロジェクトを思いついたんだ!」

私は、興奮気味にヒナに話しかけた。

「100組のキス…?」

ヒナは、不思議そうな顔をして、首を傾げた。

「そう!渋谷って、いろんな人がいて、いろんな愛の形があるでしょ?それを、映像に残したいなって」

私は、身振り手振りを交えながら、熱く語った。

「でも、どうやって100組も集めるの…?」

ヒナは、少し不安そうな表情を浮かべた。

「それは、これから考えるの!二人で一緒に、いろんなカップルに声をかけて、撮影させてもらうんだよ」

私は、満面の笑みを浮かべて、ヒナの手を握った。

「ね、一緒にやろうよ!ヒナとなら、きっと楽しいプロジェクトになると思うんだ」

ヒナは、私の目を真っ直ぐに見つめ、しばらく黙っていた。その瞳は、何かを考えるように、深く、静かに揺れている。

「…分かった」

やがて、ヒナは、小さく頷いた。

「一緒に、やってみよう」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は、喜びで満たされた。

「ありがとう、ヒナ!」

私は、ヒナの手を強く握り返した。
窓の外では、渋谷の街が、夕陽に照らされ、
まるで映画のワンシーンのように輝いている。

この街で、ヒナと一緒に、
どんな物語を紡いでいくことができるのだろう。

期待に胸を膨らませながら、
私は、アイスコーヒーを一気に飲み干した。

2-3. 始まりの一歩

夕陽が沈み、ネオンが輝き始めた渋谷のスクランブル交差点。
無数の人々が行き交う、この街の鼓動の中心で、
私たち二人だけの、新たな冒険が始まろうとしていた。

「本当に、ここでやるの…?」

ヒナは、少し不安そうな表情を浮かべ、周囲を見渡している。

「うん!ここなら、いろんなカップルがいるから、きっと素敵な出会いがあるよ」

私は、カメラを手に、自信満々に答えた。

「でも、いきなり声をかけるなんて、私、緊張する…」

ヒナは、俯き、小さな声で呟いた。

「大丈夫!最初は私も一緒にいるから。それに、ヒナならきっとできるよ」

私は、ヒナの肩に手を置き、優しく励ました。

「それに、もし本当にイヤだったら、私が全部やるから安心して」

ヒナは、顔を上げ、私の目を真っ直ぐに見つめた。その瞳には、まだ不安の色が残っているけれど、同時に、何かを決意したような、強い光も宿っていた。

「…ううん、私もやる。一緒に、頑張ろう」

ヒナは、小さく微笑み、そう言った。
その笑顔は、まるで一輪の花が咲いたように美しく、
私の心は、温かい気持ちで満たされた。

「よし!じゃあ、早速…」

私は、カメラを構え、周囲を見渡した。
楽しそうに手を繋いで歩くカップル、
ベンチに座って語り合う恋人たち、
様々な愛の形が、そこには溢れていた。

「あのカップル、素敵じゃない?」

私が指差した先には、
若い男女が、楽しそうに笑い合いながら、
歩いている姿があった。

「うん、でも…」

ヒナは、まだ少し躊躇しているようだ。

「大丈夫、私に任せて!」

私は、ヒナの手を引き、
そのカップルに向かって、
力強く歩き出した。

「すみません!お二人、とても素敵ですね。
 突然ですが、カップルのキスを撮影するプロジェクトをやっていまして…
 もしよろしければ、お二人を撮影させていただけませんか?」

私は、緊張しながらも、
精一杯の笑顔で、彼らに話しかけた。

この瞬間から、
私たち二人の、
「100キスプロジェクト」が、
幕を開けたのだ。

(続く)


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