音楽の教科書#6:音楽活動の進め方(I)〜音楽活動の準備を整える〜
こんにちは、元博(もとひろ)です。
今回は、音楽活動の進め方(I)として「音楽活動の準備を整える」というお話をして行きたいと思います。
音楽活動って単に音楽を奏でる、歌唱シーンを行えば良いということではないのです。音楽活動には、「計画」が重要です。そして、その計画に落とし込むリソースなどをあらかじめ設定しておかなければいけません。
リソース(resource)とは「供給源」「資源」「財源」などの意味を持ちます。音楽活動のリソースとは、多くの方は音楽を奏でる、歌唱するシーンということが、思う浮かぶのだと思いますが、これってたった一つのリソースを武器に活動を行なっているということになるのです。
しかし、それでは差別化できず、埋もれてしまう可能性があります。
で、他の方と差別化を図ろうとすると、歌唱シーンのあり方などの企画性などを考えてしまったりするんですよね。
そうではなく、もっとシンプルに考えてみてはというのが今回のテーマになります。音楽活動のリソースをシンプルにすることによって「音楽活動」の「幅」が広がり、自身の個性をも打ち出すことが出来、他者と違うオンリーワンの存在を伝えることが出来るようになります。
では、はじめて行きましょう。
「音楽活動」という名に縛られている。
「音楽活動」というと"「音楽」を使って「活動」する"ということが直感的に思い浮かぶと思います。そして、「行動」出来ることを探すことになるわけです。
そして、その結果「歌うこと」に辿り着き、「歌う場所を探す」「歌唱シーンの露出させる」だと思ってしまうわけです。
ひと昔であれば路上ライヴという街頭で歌うことなどもありますが、ライヴハウスの企画に参加してみるなどがそれに該当するでしょう。
最近では、SNSが主流になってきていると思います。
特にTikTokやリール、ストーリーといったショート動画ものなどを活用しようとしているかと思います。あとは、YouTubeなどでカバー楽曲の動画を流すとか。
これらも確かに必要で重要な活動です。
しかし、ここでちょっと一旦立ち止まって考えてもらいたいのですが、
これって歌唱しているだけなのですよね。
しかも、多くの人が皆同じ活動を行なっているわけですよね。
オリジナル曲であれば多少の差別化が出来るかも知れませんが、とはいえ知らない曲をいきなり聞き入れてしまうことなどはあまりないでしょう。
その中で他者との差別化を考えようとすると企画性であったり、音楽とはちょっとズレてしまうポイントになっていきますよね。
そして、そのような状況の中から自身を認知してもらわなければいけないわけです。砂漠からダイヤを探すような目も眩むような壮大なものです。
「音楽活動」の「目的」というのは、自身を知ってもらうことです。
音楽活動という言葉に縛られ、「歌うこと」のみに焦点を当てるだけが、音楽活動ではないのです。
「歌う」以外の音楽活動のリソースとは?
「音楽活動=歌うことであり唯一のリソース」と考える方が多いというお話をさせていただきましたが、音楽を分解して考えることでリソースが増えるのです。そして活用することによって活動の範囲が広がっていくのです。
音楽というものが形成されている要素というのはなんでしょうか?
音楽は、「歌詞」「サウンド」「声」という3つの要素で形成されています。
これをまとめたのが、「歌唱」ということになるのですよね。
多くは、「歌唱」のみを音楽活動として行なっているわけです。
なぜまとめた1つのリソースだけで活動を行なっているのでしょうか?
他の「歌詞」「サウンド」「声」も活用することで活動範囲が広がっていく可能性も出てくるのではないでしょうか?
例えば、以下のようなものが挙げられます。
そして、歌唱シーンは通常やられているようにショート動画やyouTubeに掲載しておくということであれば今まで1つのリソースだけで活動していたことが4つのリソースを活用して活動できるようになれば活動範囲も広がるというものです。
さらにこれらをXなどに呟くことで情報発信が一気に4倍にもなるのです。
「お〜なるほどとこれはオリジナル曲を持っているアーティストは出来そうと思われた方もいるかと思いますが、逆にオリジナル曲を持っていないアーティストは?」という声が聞こえてきそうですね。それにお答えしたいと思います。そ
オリジナル曲を持っていない音楽活動をされている方などはカバー楽曲を歌唱して各SNSなどの投稿しているかと思いますが、カバー楽曲だけだとなかなか活動しずらいと思われるかも知れませんが、そうではなく、
逆に美味しいところもあるのですよね。
手段としてはほぼ一緒ですが、語っていく内容が違ってくるだけですね。
カバー曲の歌詞は、noteにその曲のリコメンド理由など書き起こしていくということです。音楽評論家になった気分で書き上げてもいいのではないでしょうか?
また、プレイリスト的に歌唱していく楽曲を羅列したりなどもいいのではないでしょうか?
声は、Voicyでnoteに書き上げた内容を話していくということも良いのではないでしょうか?
サウンドは、ちょっと難しいですかね。楽曲だけ抜き出すということも大変ですし、多少の専門性も必要になりますから安易に手を出さない方がいいですね。
で、歌唱シーンは通常やられているようにショート動画やyouTubeに掲載しておくということですかね。
で、これらの情報をXなどで発信する。
そうすることで、ハッシュタグやキーワードに関連情報として紐づく可能性があります。
また、カバーした楽曲のアーティストを褒めることでそのアーティストのファンの方々に好意的に受け止めていただける可能性があります。
このようにリソースを増やすことで今までの音楽活動の幅を広げ
自身の周知・認知を広げることが出来るのです。
自分自身のリソースを活用する
唐突な問いですが、初対面の方と仲良くなれるようには何が必要でしょうか?
そして、共感や親近感が湧く、そして、それなら応援するよ。という流れを
作るにはどうすればいいでしょうか?
これは音楽活動でファンを掴む行程にもなっているんですよね。
周知〜認知〜興味〜関心〜応援のこの流れです。
で、手っ取り早いのが共通の接点を持つということです。
その共通の接点を見つけることがでれば、さらに音楽活動の発信(幅)広がる可能性があります。それは、自身の履歴書というか?プロフィールを1度作成することです。プロフィールとは、人物や物事に関する概要や特徴をまとめたものになります。
その中で特に重要なのが?接点が持てる部分を探すということです。
出身地・趣味・特技・資格ややってみたいことなどですね。
例えば、出身地であれば、出身地・地域から共通点を見つける。同郷人ということで同郷のコミニティーなどへのアプローチができますね。
趣味からの接点の場合、ヨガが好き、サバゲーが好き、サーフィンが好きなど趣味もいろいろですが自身が趣味で持っているところから文脈を広げ接触ポイントを探るということもありますね。ヨガが好きであれば自然派、オーガニック、LOHASなど自然にまつわるカテゴリーが増えていきます。
資格の場合、普通の運転免許ですとなかなか文脈が難しいですが、運転が好きとなると「なぜ?運転が好きなのか」というところから「スピード感がたまらなに」とか「一人の時間が好き」などの感情などが生まれてくると思います。
また、運転ということではなく車好きという視点もありますね。アメ車が好き、となるとアメリカンな感じでカスタム系とかそうなるどバイク=ハーレーという具合に市場が広がっていきます。
このように自身の持っているリソースを明確にし、話題として発信の中に組み込んでいくことによって情報の幅が広がり、より多くの消費者にリーチをかけていくということです。
このように音楽活動=歌唱するというだけの概念に縛られるのではなく、本来の「目的」である周知していくということを叶えるためには、どんなリソースが必要なのか、どのように展開を図っていくということを考え活動計画に落とし込んでいけるか、そして、実行していけるかが重要なのです。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
音楽活動の教科書#6はいかがだったでしょうか?
次回は、#7 音楽活動の計画(II)「音楽活動は、物語を描くかの如し」と題してお話したいと思います。
是非、チェックしてみてください。