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知恵を絞って時間をかけて

 療育、やってます。
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  食事について。
 一日に30品目摂ったほうが良い、は昔の話だそうです。そんなの現実的じゃないよね、というのが今の主流。働くお母さんが増えている今、外食もして家事を休もう!という意見は多いです。
#大賛成
 品数を多くするのは大変だから、具沢山のお味噌汁だったりサラダでバランスの良い食事を、なんていう料理家さんもいます。
#お料理上手になりたい


 けれど悲しいかな、素材、具材が混ざっているものが苦手で食べられない子どもがいます。けっこういます。
 ハムならハム、人参なら人参、きゅうりならきゅうり、というようにそれが何であるか、一つ一つがわからないと不安で口をつけられない。混ざっているものは何が入っているかわからないから怖い、となってしまう。


 それならどうする?
 具材が混ざったものを出さなければ良い、のかもしれないけれど、炒め物にしてもサラダもナムルも具材を混ぜて美味しくなっているものは多いし、その子に合わせて献立を考えるのも大変。
 そこで、とことん具材を選り分けて提供する、というのも一つの手段。


 人参、きゅうり、チーズなどが一センチくらいの角切りになって混ぜてあるサラダなんかはとても楽。チーズと人参ときゅうりを箸でぱぱっと選り分けて3つのかたまりに分ければ良し。
 人参とほうれん草のナムル。これは厄介。ほうれん草と混ざっている、細切りになった人参を箸で丁寧に引っ張り出しお皿の端に集める。
 ひじきの煮物、これはかなり手強い。細かい油揚げと人参と、ときに大豆なんかを、これまた細かいひじきの中から選り分けて1種類ずつに。お皿の中はそれぞれの具材のかたまりが5つくらいになる。
 この作業、とかく面倒くさい。しかも選り分けても結局一口しか食べない、とか全然あります。

 でもその一口がとっても大事、とも思うのです。

 例えば、人参は色でわかりやすいから、選り分けられた人参だけに手を出す子もいれば、嫌いな人参が全部よけてあるからそれ以外のものは口に入れられる子もいる。

 無理強いさせる事なく、食べられるものを増やしていきたいから、せっせせっせと今日もより分け作業。

 少しずつ少しずつ、、、。
 変化に弱い子、新しいものや新しい事が苦手な子が
『これもアリなんだな』
と納得して受け入れてくれるのには、時間が必要です。

 それを「甘やかし」ととる人もまだまだ多いし、上手に説明できずに歯痒く思うこともあるけれど、、、。
 そんな話もまた今度。

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