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気になるな、と感じたら

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 発達に凸凹のある子達は誤解を受けやすいです。おしゃべりが得意ならなおさら。親でさえ勘違いしてしまうことも、、、。

 「なんでもよくわかっていて上手におしゃべりも出来るのに、こっちが話しかけても知らんぷりだったり、じっとこっちを見た後、突如ぷいっとそっぽを向かれちゃうと凹むわ〜」
周囲からそんな言葉を言われて焦ってしまうお母さんも多い。
#ママ友だったり、義母だったり、、、
 そういう時は必死で弁明するそうです。
「おしゃべりは上手なんですが、コミュニケーション能力が低くて、何を話しかけられているのかとっさにわからないときがあるんです」

 知能的に遅れが無いように見えても、多動傾向があったり衝動性が高い場合はADHD(注意欠陥多動性障害)かも、とすぐに気づいて対応を考えてくださる保育者さんも増えてきました。それでも、「口(くち)」の多動には少し気づきにくいようです。ペラペラおしゃべりが止まらない、自分の事ばかり話す、時と場合を考えずに喋っている、、、などは口の多動が疑われます。頭の回転の早い子が多いので(だから次から次へと話題が豊富)余計に気づきにくくなる。そういう子はたいてい動きの多動もあるので、お友達にすぐ手が出てしまったりもするのですが、言い訳もなんだか的を得ていたりするので
『これって障害なのかしら?』
ともう少し様子をみようかという判断にもなります。

 いずれにせよ、おしゃべりが上手だと「なんでもよくわかってる」とおもわれがち。でもホントにわかってるのかな?
 例えば「表情カード」というものがあります。これは笑った顔や怒った顔、悲しい顔、びっくりした顔等など沢山の表情をイラストや写真にして出来ているものですが、そのカードを見せて
「これどんな顔?」
聞いても答えられない子は沢山います。
 あるいはまた、その子自身の写真を見せて
「これは誰?」
と聞いた時、一緒に小さく写り込んでいたものを答えた子もいます。
「クッキー!」
#それはそれで可愛い



 反対に言葉は出ていないけれど、人の表情やその場の空気をとても敏感に察知する子も。
「この子は話すことが出来ないんだから、こっちが何を言ってるかなんてわかりっこない」
なんて大間違いです。自分が褒められているのかけなされているのか、楽しいこと話しているのか悲しいことを話しているのか、ちゃんと聞き分けています。どうせわかるわけない、なんて思わないで下さい。案外人知れず傷ついているかもしれません。
#人の表情を読むのが(私たちより)上手い子もいます


 言葉が出ない場合は音声模倣や構音の訓練をします。『あ』から1音ずつ根気よく訓練します。
 人の表情や気持ち、場面を読めない場合はカードを使って1つずつ学んでいきます。表情カードの場合もあるし、家や学校で起きるいろんな場面を想定したものが描かれているカードを使うときもあります。
「こんな時どうする?」
と絵を見せて、それに答えてもらうのです。

 どのようなタイプであれ、やり方は様々あります。言葉が出ない場合はご両親も早くから専門機関へ、と考える場合が多いように感じます。ただ、おしゃべりが上手だとたまにトンチンカンな事を言っても、単に幼さのせいと捉えがちで、受診が遅れる傾向が。
「なんか気になる、、、」
と感じた時はやっぱり専門機関へ相談してみて下さい。いつからでも遅すぎることはないですが、早いに越したことはないです。
 もちろん経験不足や単に発達がゆっくりだった、という場合もあります。そんなときはご家族が
「もう療育は必要ないかも」
と感じた時点で終了して良いのです。ご両親が気づく前に我々療育者側から
「もう心配ないですよ」
と療育の卒業を打診する場合もあります。
#話し合いで決めれればよいこと
 実際半年で卒業していった子もいます。幼稚園保育園に入った途端に急激に色んな部分が伸びた、というのはよくある話です。

 発達障害の過剰診断は問題にもなるところですが
#発達障害バブルに関してはこちら↓


 すぐに投薬しましょう、なんてお医者さんを(私は)聞いたことありません。もちろんそんなお医者さんは疑ってかかってください。投薬に関しては、じっくり調べて考えて、そして家族で納得してからでも遅くないです。
 そんな話もまた今度。


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