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療育に期待しないで

 「療育」やってます。
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 先日、障害を持つ子どものお母さんがSNSで
「早期療育をおすすめします。でも療育には期待しないで」
という発信していて、ちょっと凹みました。

「ただ遊んでいるだけに思えた(けれど、いろんな事を知れて良かった)」
とのこと。
『えっ!?』
と頭がグルグルしましたが、思い当たることも、、、。

 療育園の担任時代、引っ越してきた方が
「以前住んでいた地域の療育センターとは全然違います」
と言っていたことを思い出したのです。
「そこでは『集団に慣れる』という目的で、障害のある子ども達とその親が一緒に様々な活動に参加するだけでした」
とおっしゃっていたのです。

 一言に療育と言っても様々です。
 私がいた園では、朝クラスに入って、先ず自分のかばんから給食袋、コップ、連絡帳などを決まった場所に置くことから始まり、自分のスケジュールに沿ってトイレに行ったり、遊んだり。椅子に座って朝の会に参加し、その後もスケジュールに沿って遊戯室に行ったり、給食を食べたり、、、。
 発語を促す訓練のようなものは出来ませんでしたが(それは個別でやらないと難しいです)、生活スキルやカードの使い方はとてもしっかり教えていました。
 今は個別の指導支援に関わっていますが、そこでは園とは反対に生活スキルをあげるような支援は出来ません。そのかわり個別ならではの支援方法を用いて発語を促したり、認識力をあげる課題やアカデミックな課題をこなししたりします。毎回保護者と面談し、その時々の困りごとについて一緒に考えることも。

 『療育に期待しないで』
という言葉の真意はきっと
『障害を治すところではない(そもそも障害は病気と違って治るものではないです)』
ということかな、と思います。

 それでもお伝えしたいことは、療育には地域差があるということ。各地方自治体の管轄なので、千差万別、様々なのです。ものすごく温度差がある。
 どこが進んでる、遅れてると言うよりもその自治体の考え方、捉え方によるもののような気がします(予算をどう使うか、とかね)。大都会(今どきこんな言い方する?)だから良い、とかもないです。

 何が言いたいか、というと
『療育に期待しても良いですよ』
ってことです。
 現場からは以上です。

、、、と締めたいところですが『療育に期待しないで』という言葉はやっぱりひっかかる。
 そんな話はまた今度。

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