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あまのじゃく、は発達の問題!? 〜実践編〜
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前回、あまのじゃくって発達の問題が絡んでいるかもよ、なお話をしました。
神経系の発達においてとても重要なものの1つが「触覚」であること。その中の「防衛反応」の働きが色濃く出てしまうと、親子のスキンシップさえうまく取れず、愛着の形成に歪みが出てしまうこともある、という事をお伝えしました。
それと同時に、共感性などの社会性の土台が築きにくくなるため、結果「あまのじゃく」に見えてしまうのかもしれませんよ、という主旨で書かせて頂きました。
こちら↓
では、もしそうならばどうする?
これには、やはり「触覚」の中の働きの1つである「識別系」を活性化させるのが効果あり、とされています。
「識別系」を鍛え整えることで、原始的な働きの「防衛反応」にブレーキがかかるからです。
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「識別系」とは、小銭やチケットが入っているポケットの中から手探りで小銭だけを取り出すような、素材の違いや大きさ、形などを識別する感覚です。
この感覚を鍛える。
例えば、背中に指で文字を書いてそれを当てるゲームや、口の閉まる袋に色んなものを入れ(小さい人形やサイコロ、スプーンなどなど)、手だけを中に入れて中身を当てるゲームなどはとても有効です。
また、そもそも触覚に限らず、原始的、本能的な感覚が残っているときは、その感覚を「使い切る」のが大切と言われています。
使い切るとはこの場合、とことん皮膚に触覚刺激を入れてしまうことです。
いろんな触り心地のスポンジやタオルで乾布摩擦をしたり、足の裏を(土踏まずやかかと)手をグーにしてどんどん叩くとか、、、。
#これが好きな子は多いです
とにかく皮膚にいろんな感覚を入れてあげる。些細な刺激で反応してしまう過敏な皮膚感覚に、どんどん刺激を入れることでだんだん皮膚が刺激に慣れてきます。
と同時に識別系の発達が促されてくると、触覚防衛反応は少しずつ小さくなっていきます。
もちろん、感覚の過敏な子にやたら触るのはNG。それは可哀相。
こういう子達は他人に触られるのは嫌いでも、自ら触れるのは抵抗が少なかったりします。だから
「先生の背中に字を書いてみて!」
と先ずは自分の背中を触らせたり、
「好きな感触のタオルはどれ?」
といろんな感触の中から選ばせてみたり。
他にも、嫌がらない程度にツンツン腕をつついたり、ことあるごとにハイタッチしてみたり、、、。
私はそもそも子どもにすぐ触りたくなっちゃう方で、ぷくぷくのほっぺたはすぐにツンツンしちゃうし、子どもの髪を結うのも大好き。
ただ、そうは言ってもやっぱり皮膚感覚の敏感な子には気をつけます。そのくせそれでもすきを見て触る。
#触るんかいっ⁈
一本橋こちょこちょやふれあい遊びはしょっちゅう。頭とか撫でるとやっぱり最初は手を払いのけられたりします。だから、ゆっくりゆっくり近づく。
#あやし、、、くないよ
はじめ、手を払いのけていた子がだんだんこちらをチラリと睨むだけになって
#『またこいつか、、、』の顔
そのうち頭を撫でても、それほど気にしなくなります。そして面白いことにいつも1人他の子と離れて遊んでいた子が、だんだん他児との距離も近くなったりする。
#一緒に遊ぶ、まではいかなくとも
だから、気は充分につかいながらも、それでも恐れず、ためらわず、少しずつ、触れ合うことの心地よさを教えてあげられたら良いなぁと思います。
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発達凸凹ちゃんはとかく、他人との距離感がバグってる場合が多い。やたら離れている子もいれば、おいおいと突っ込みたくなるほど距離の近い子もいる。
他人との距離の近い子もそれはそれでちょっと問題。適切な距離を教えてあげねば、です。
そんな話もまた今度。