同時に発話して会話が成り立つなんてありえない
電車の中でふたりの大学生が同時に発話しながら話していることを見て驚いた。しかも、楽しそうな会話が成り立っているのだ。ケラケラ笑い合っている。
「え、会話成り立つの?聞こえているの?」と心の中でつぶやいていた。
コロナ前は自分も自然とやっていたのかもしれないが、オンラインミーティングでは同時に喋ると聞き取れないこともあるため、少し待ってしまうことがある。トランシーバーの会話のように、どっちかが喋って、発言の終わりに「以上です」「次どうぞ」などを挟んでしまう。なんとなく相手に回していくスタイルがこの2年くらいで染み付いてしまったんだろう。だから、電車の中で驚いたのだと思う。
このような同時発話しながらの会話が成り立つのは、やはり対面コミュニケーションの強さだろう。フェイス・ツゥー・フェイスで言葉以外の情報を互換で受け取っているからだと思う。
このことを、非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)と言ったりする。
顔の表情、顔の向き、目線の位置、声のトーン、相手との位置関係、身体の動作、姿勢、身振り手振りなど、情報量は満載なのだ。
もちろん、オンラインでもこららの情報を得ることは可能だが、質や量が変わってくることは、あきらかだろう。
メラビアンの法則というのがある。情報量の伝達度を100%で分割したものだ。
目から入ってくる視覚情報が圧倒的に高い。半分以上の55%を占めているのだ。
さらに、人は33msecで表情から喜怒哀楽を感じ取る能力があると言われている。
非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)が重要な役割をになっているのも頷ける。
だからといって、リモートワークやリモートミーティングを否定しているわけではない。適材適所で随時使い分けていけば良いのだと思う。できるだけ非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)が確保できるように。
そして、直接、人と会うことを大事にしたいものだ。
この記事は、「Red Journey Advent Calendar 2022」の20日目の記事でした。
Red Journey Advent Calendar 2022
明日はどんな話が聞けるのでしょうか?お楽しみに。
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