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2003年 札幌と名古屋に直営店ができました

アランジアロンゾ設立14年目。お店作りとてんらんかいイベントはやっぱりおもしろいのでやめられません。

沖縄キャラバン

キャラバンの最後は沖縄でした。なんとなく、最後は沖縄にしようと思っていました。沖縄にはもちろん、卸先もありませんでした。アランジ発上陸です。誰もアランジアロンゾを知りません。会場は海のそばの雑居ビルの一角にあるギャラリーでした。開催は2月、大阪はまだまだ寒いですが、沖縄は暖かくて気持ちのいい風が吹いています。近所のおいしい定食屋さんも教えてもらいました。お客さんはほとんどこなかったけれど、なんくるないさぁ。

沖縄キャラバン

まず簡単には人は入ってこないだろうな、と思わせるようなギャラリーの入り口。


札幌店と名古屋店

キャラバンも2月でいったん終わり、大きなてんらんかいの予定もない。ちょっとゆっくり落ち着いて商品を作ろう、あまり手を広げすぎず、地道にやっていこうよ、ね、といっていた矢先でした。札幌駅直結のすごい商業施設ができるらしい。そこの人から、アランジさんぜひテナントに入ってくださいよ、というとても光栄なお話が。そして、以前からてんらんかいなどでお世話になっていた名古屋ロフトの人からは、アランジさん、いい場所あるんだけど、のありがたいお話が。気がつくと「はい、やらせてください、全力でかわいいお店にしてみせます」と答えていました。言ってることが、さっきと違います。あきれながらも、ともかく全力でかわいいお店を作りました。しかもオープン日はどちらも同じ3月でした。全力×2でした。どちらのお店の内装もやっぱり自分達で。何日も泊まりがけで作りにいきます。合宿みたいで楽しいのです。

札幌店はひつじ店長です。札幌には羊ヶ丘がありますね。ジンギスカンもありますが、それは見てみないふりをしました。名古屋はうお店長です。うおくん、ちょっとしゃちほこっぽいからです。

札幌店は、今までで一番小さなお店です。実は直営店ではなくて直営壁でした。約6メートルの幅の壁に全商品がぎっしり、それがお店の全てでした。店員も壁に入り込みます。壁と一体化していました。一坪ショップというのがありますが、一坪すらありません。でも、工夫をすれば、並べられるのです、ほとんど全商品が。まるで手品のようでした。

名古屋店は道路に面したガラス張りの明るいお店でした。壁だけじゃなくてちゃんと普通の棚や床もありました。そしてカフェスペースがありました。ソフトクリームやサンドイッチなどカフェはここでも試行錯誤を繰り返して迷走しました。でもカフェに出すメニューを試食するのは楽しかったです。

本店から離れた札幌店と名古屋店、どちらもテナントで営業時間は長く、シフト制でスタッフの数がぐんと増えました。人が大勢いると、いろいろ意見の違いもありますね。気があったりあわなかったりもありますね。いろいろありますね、いろいろ。まぁまぁまぁ、たのしくやりましょう、と時々お店のチェックに札幌や名古屋に行ってました。札幌も名古屋もおいしいものがたくさんあってよかったです。。

札幌壁

札幌の直営壁。多分、JRタワーの全テナントの中で一番小さかったと思います。でも坪当たりの売り上げはダントツ1位でした。「1坪ないんだもん、そらズルイわ」と思われていたことでしょう。


名古屋初期小

1階路面、ガラス張りの名古屋店。広いのでタペストリーなんかも余裕でかけられちゃいます。うお店長が客引きしています。外を歩く人をにらんでいるわけではありません。一所懸命なのです。


ブックフェア

引き続き出版ブームです。『アランジブックス』新装版の出版は続いていて、『アランジマシンガン』も2冊目、手芸本の新刊『いろいろぬいぐるみ』も出ました。それ以前に出版された『アランジアワー』や『ポストカードブック』など本がいっぱい揃ってきました。でも、アランジアロンゾはベストセラー作家ではありません。ほっといても本屋さんが店頭にアランジコーナーを作ってくれるというわけでもなく、新刊は全て平積みで置いてくれるというわけでもありません。それどころか、なんと薄情なことに地方の小さい本屋さんなどでは仕入れてさえくれないこともあるそうです。

そこで、ブックフェアのてんらんかいをして、各地をまわることにしました。そうです、やっぱりまたやっているんです、てんらんかい。

ドクロさん

「アランジマシンガンVol.1」に登場のドクロさん。アランジマシンガンから生まれたキャラクター。


瓦せんべい     

直営店も増えたし、そのお店でしか手に入らない、何か「いってきたよ」とおみやげになるようなものがあるといいな、そうそう、せんべいとかまんじゅうがいいよ、日本人だし。まんじゅうは日持ちがあんまりしないので、せんべいを作ることにしました。瓦せんべいの老舗、神戸の『亀井堂總本店』さんにお願いしました。おいしいです。それぞれの店舗の店長柄の缶に入っています。子供もお年寄りも、男も女も好きな味です。アランジのキャラクターなんか全然好きじゃなくっても、もらったら嬉しいと思います。あれ?雑貨屋としてはちょっと複雑ですが、ずっと定番で売れ続けています。わたしたちもよく手みやげに持っていきます。キャラクターに興味がない人でも喜んでくれます。複雑だけど。

瓦せんべいは今でも隠れた人気者です。


このころの商品

今でもほぼ同じスタイルで毎年つくっているスケジュールノートは2003年からです。よむらが無地のA5ノートに自分でフリーハンドで線をひいて「これは使いやすいなー」といって使っていたノートを、より使いやすく改良した優れもの。

スケ

毎年いろいろな柄の表紙を出しています。その中にたいてい1つはあまり売れなさそうなキャラクターっぽくないものがまざっています。よむらが自分用に「こんな柄どうかな?」って実験をかねてつくっています。


いろいろ悩み考えちゃう2004年に続く。

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