2014年 台湾大好き
台湾大好きアランジホテル
この年はやっぱりなんといっても、台湾です。
台湾でアランジカフェ大人気、この流れに乗って今度はアランジホテルやりましょう。実はもう、台南にいい物件があって買っちゃいました。台湾でのフランチャイズパートナーは仕事が早い、気も早いです。
とりあえず現地を見に行きました。台南の古い歴史のある町屋が軒を連ねる通り、いい感じです。ホテル予定地も間口狭くて奥に長くて広い古い町屋、ぼろぼろで天井に穴が空いていたり壁が崩れかけていたり、建具もボコボコガラスも昔っぽい、すごいいい感じです。そして近所は買い食い天国、台南は台湾で一番食べ物がおいしいところ、もう最高いい感じです。
部屋数は四部屋、カッパ、うさぎ、パンダ、わるもの。99年の展覧会「アランジスタイル」でつくったキャラクターたちの架空の部屋を、人間サイズで再現したかのような、わるふざけがそのまま部屋になったようなホテルです。おなじみのひらべったいともだちや、ホテルの部屋に飾る絵画作品なんかも作って、日本からみんなで内装工事のお手伝いにも行きました。
台湾のお客さんはもちろん、ネットで予約した日本からのお客さんで賑わいましたが、そこは何事もスピード感のある台湾、5年ほどで閉めてしまい今はありません。幻のような冗談のようなシュールな空間でした。
アランジホテルのある古い路地。さて、アランジホテルはどれでしょう?
台湾大好き「阿朗基 愛旅行」イベント
台湾では「アランジ」を「阿朗基」と表記することもあります。そんな台湾で、台南のホテルの計画を進めている最中にもう一つシュールなお誘いがありました。見ず知らずの台湾のイベント会社から「台北で阿朗基の大きなイベントをやりましょう」。もうこうなったらなんでもこいです。「いーですねー、楽しそうですねー」軽く受けてしまいましたが、かなり大きな会場、おおがかりな作り込みの展覧会で、後になってたいへんだーたいへんだーと大騒ぎです。
テーマは「旅行」で、キャラクターがそれぞれ世界各地を旅する設定です。こちらはちゃんとしたイベント会社のイベントなので、ベニヤ板のひらべったいともだちではなく、FRP(繊維強化プラスチックの略)なんのこっちゃ?プラッチックでできた大きなキャラクターの人形です。そんなのを50体以上作ってもらいました。
記者会見もあったり、ニュースで流れたり、一体何が起こっているのかお祭り騒ぎでした。
うさぎはおしゃれなパリ旅行
カッパは台湾旅行で夜市で買い食い
パンダといえば中国旅行
ネコはみんなそろってハワイ旅行
わるものはニューヨーク旅行、ストリートアートだぜ!
どのコーナーも一緒に写真が撮れるようになっていて、最初は別に一緒に写真撮らんでも、と引き気味だったのですが、最後はノリノリでポーズしてキャラクターと一緒の旅行の写真を楽しみました。
外にはぎょっとするほど巨大カッパバルーンも。手に持っているのは屋台で買ったタピオカミルクティーと芋団子。
もちろん日本も大好き「陶器市」
日本でも、アランジキャラバンやイベントは地道にバリバリ続けています。この年のイベントのテーマは、渋く「陶器市」です。
アランジのコップやお皿を作ってもらっている窯元さんにお願いして、手描きで絵付けさせてもらいました。下書きなしのぶっつけ本番出たとこ勝負の1点ものです。朝から晩まで描き続けて300個くらい描いたかな?もっとかな?信じられないくらいゆがんだ笑いを浮かべたわるものや、ありえないポーズのカッパなどもできてきましたが、、それも味というものです。
カッパが描いた皿
こんなふうになります
台湾でのアランジ人気は、多分一時的なもの。でもブームが去った後でもアランジをずっと好きでいてくれるお客さんも少しはのこってくれるかな。2015年に続きます。