映画「クドわふたー」を観てきた。
前置き
緊急事態宣言が出てからというもののどの店も終わるのは20時手前でチェーン店であれば営業していない店も多いでしょう。
そんな中で映画業界はかなり苦戦を強いられつつも頑張って営業を行っているところも多いです。
しかもコロナの影響で映画の配給さえ少なく上映されてる映画も数年前に比べると少なくなってしまってます。
しかし、映画でもアニメ映画に関しては外での撮影などが無いためかコロナの影響を受けにくく未だに安定して供給されてる印象です。
僕は最近観る量は減ったものの昔からかなりアニメが好きで学生時代には良作から駄作まで見漁ってました。
そこから出演している声優さんを好きになったりしてTwitterをフォローしていたのですが、ある日そのフォローしている声優さんがあるツイートをしていました。
それがこのクドわふたーの映画の告知でした。
この映画に関しては少しマニアックと言うかリトルバスターズ!というゲームをプレイしてる方が楽しめるような映画ではっきり言って10年前くらいのオタク向けのコンテンツでした。
この映画はクラウドファンディングにて出資者を集めて制作された映画で、目標設定額が3000万なのに最終的に出資者が4000人近くで7000万ほど集まっていました。
それほどにリトルバスターズ!は愛されているので僕自身も出資しとけばよかったと感じ、せめて映画くらいは足を運ぼうと思い、急遽ですが連休の間に新宿の映画館へふらっと見に行きました。
今回はそのふらっと見に行った映画「クドわふたー」について映画の感想を書いていきます。
またこの記事にはゲームのネタバレや映画のネタバレが含まれるのでご注意ください。
リトルバスターズ!について
皆さん能美クドリャフカというキャラを知ってるでしょうか?
知らない方にはまずはリトルバスターズ!というゲームから話していくことになります。
このゲームは簡単に説明するとギャルゲーです。
ギャルゲーって言うのも若干死語っぽいですが、いや知らねーよってなる方も多いと思います。
なにせこのゲーム2007年に発売されたゲームです。
今から考えるとえーと14年前っすかね、時の流れっていうのは残酷だ。
まぁそれは置いておいてこのリトルバスターズ!。
大手のゲーム会社Keyから発売されたゲームで発売当初は、あのKeyの新作としてギャルゲー界隈ではかなりの話題になりました。
所謂恋愛シュミレーションゲームの大手会社のKeyが一番勢いのあった時期に出したゲームでした。
20-30代のオタクであればKanon、AIR、CLANNAD、また、最近であればAngel Beats!、Charlotte、神様になった日など1度は触れたことがあるのでは無いでしょうか。
まぁ一部はアニメではありますがリトルバスターズ!はこの作品の脚本を書いてらっしゃる麻枝准さんが手がけた作品の一つで、丁度「CLANNADは人生」とか言われていた時代に発売されたゲームで注目度としてはかなりのものでした。
そんなKeyのゲームの中でもこのリトルバスターズ!は結構人気でしたが、シナリオに関わってくるのですが映像化が非常に難しかった。
このゲームは各ヒロインの攻略ルートに本筋のお話のヒントが隠されていたり、世界観の説明などが非常に難しかったのです。
ゲームであればプレイ側がじっくり読んだり長い時間をかけて理解することが出来ましたが、アニメになると決められた尺の中で理解させるのは難しい。
そんなこともあり、今まではAIR、Kanon、CLANNADとKeyが作成したゲームを今は有名な京都アニメーションが映像化してくれていたのですが、リトルバスターズ!は映像化が難しいのか、京都アニメーションがアニメ化する流れが止まっていました。
ゲーム発売から4年くらいらたってもアニメ化の音沙汰はなく、まぁこの作品は難しいから仕方ないと思っていたオタクは多かったはずですが、そんな中でリトルバスターズ!を映像化して下さったアニメーション制作会社 J.C.STAFFにはファンたちは頭が上がりません。
しかも、アニメのクオリティも良く、2期やOVAまで作ってもらってファンからすると本当に幸せだと言いたいです。
そして今回のクドわふたー。
これはこのリトルバスターズ!というゲームの中のヒロインの1人である能美クドリャフカに焦点を当てた作品でした。
映画「クドわふたー」とゲーム「クドわふたー」
元々リトルバスターズ!のヒロインで能美クドリャフカという人物はかなりの人気があって、本筋のシナリオの出来やキャラクターの良さなどがあり、そのファンディスクとしてクドわふたーはゲームが発売されていました。
あらすじとしてはこんな感じです。
季節は本編より少し進んだ夏休み、直枝理樹は能美クドリャフカと恋人同士になっていた。
ある日、男子寮のリフォームで起きた水道事故により、理樹の部屋が使えなくなってしまう。そんな理樹にクドが「ルームメイトさん、今も募集中、なのです…」と申し出る。
こうして2人は夏休みの間、他の寮生に気づかれないように同棲生活を始める。
ここに新キャラなどが絡んできて色んなことになるけど結局主人公とクドリャフカがいちゃいちゃするゲームです。
今回はその映像化がされたのかと思い、僕は劇場へ向かったのですが見終わった感想としてはこれはクドわふたーではない。
ただし、僕が言いたいことはこの映画が悪かったとかそういうものでは無いです。
むしろ映像としてめちゃくちゃよかったし、クドリャフカが好きな人にとっては最高の映画でした。
原作の主人公のカッターシャツの匂いこっそり嗅ぐカットもアニメーションカットとして入ってましたし、久しぶりに動くキャラクターの面々、ファンにとっては感動と言わざる得ない。
それに映画が良くて最後にパンフレットも買いましたし、リトルバスターズをプレイした頃を思い出して涙しました。
では、この映画がクドわふたーでは無いって言うのはどういう意味で言ったのか。
それは映像化の起承転結を考えた結果リトルバスターズ本編のクドリャフカENDを混ぜ込んだENDでクドリャフカのファンに送る映画だったということです。
なので、映画を見終わって思ったこととして途中出ててきた新キャラはいるのか?ペットボトルロケットの課題は?っといった疑問が少し残ってしまいました。
リトルバスターズ!というコンテンツへの思い入れ
ここまで語っといてなんですが僕はリトルバスターズ!のゲームはリトルバスターズ!EXを10年以上前にプレイして、クドわふたーについては未プレイです。
アニメも全話見ましたが記憶が薄い部分もあり、この作品に関して決して全て覚えてる訳では無いです。
しかし、覚えている事として自分はこのゲームに救われました。
クドリャフカのルートがかなりよくてめちゃくちゃ涙したのを覚えています。
プレイしてよかったな、こんなにも感受性が揺さぶられるゲームがこの世にはあるんだなって思える作品の一つでした。
それ故にリトルバスターズ!について思い入れが深い。
なので、今回の映画も少し思い出補正があると思います。
映画の評価として
思い出補正を抜きして評価しようとするとこの映画に関しては微妙な点が目立ったなと思いました。
まずは映画の時間と映画の値段
この映画は入場料一律1700円ですが上映時間に関しては60分にも満たない時間です。
まぁ1部のファンに向けた映画で上映してる映画館も本当に限られているので、そこに関しては仕方ないと思える部分はあります。
ただ、クラウドファンディングで目標設定額の倍くらい集まっていたので1100円くらいにしてもいいんじゃないかなとかは思いました。
というか60分にも満たないのに何故映画を選んだのかと思いました。
これくらいの短さであればOVAでも良いし、なんなら地上波やネットでの放送でよかったんじゃないだろうかと思いました。
映画という形を選んだのが利益の回収からなのかと考えてしまうのも微妙と言えます。
もう1つはこの作品が好きでないと見づらいと思う点
少し話は逸れますがリトルバスターズ!のアニメについて、僕達原作をプレイしてる組からすると新規でアニメから見始めた方に本当に物語を理解して楽しんでいただいているのかという不安はありました。
魅力的なキャラクターを全部伝えられてるのか、シリアスながらもコメディが面白い部分もわかってもらえてるのか。
2期があったことやOVAがあったことを考えれば伝わっていたと思いますが、今回の映画で思ったのはリトルバスターズ!が好きな人にとっては最高の映画でクドわふたーが好きな人には微妙な映画だったのではと思いました。
リトルバスターズ!のファンに向けた配慮として今までのメンバーの新規のやり取りやクドリャフカ以外のメンバーも中々出てくる。
これはクドわふたーではリトルバスターズのメンバーは出てこなかった要素らしく新キャラとのやり取りやクドリャフカとのやり取りがメインであったようです。
なので、僕のようにクドわふたーをやっていないからこそ楽しめた映画なのかもしれないとも思いました。
まとめ
ごちゃごちゃ言いましたがこの映画を僕自身はとても楽しく見れました。
久しぶりに動くリトルバスターズ!の面々を見て感動しました。
もし今後もリトルバスターズ!というコンテンツで続報があるのであれば、またこのような形でも良いのでアニメーション化してもらいたいと言うのが本音です。
このゲームに関しては元々はPCゲームでしたが今やNintendo SwitchやVitaやPS4など様々なコンシューマーで発売されているので、夏休み暇な方や興味がある方がいればぜひ触って貰いたいです。
絶対に後悔しない買い物だと思います。
でも、こんなに感動するとは思ってなかったと後悔はするかもしれないです。
また、簡単に知りたい方はアニメだけでも見ていただければ楽しめると思います。
そして是非ともこのクドわふたーの映画を見に行ってください。
きっとその時はあなたも筋肉筋肉〜と腕を振ってると思います。
ここまで長い文章を読んでいただきありがとうございます。
最後にパンフレットと入場者特典を載せておきます。
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