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形損ないの詩(ナリソコナイノウタ)

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歌詞として書いたんだけど、どうにも音が浮かばなくて今のところ詩になっちゃってるやつの置き場。リリックと思ったらこんなの書くよって名刺でもある。って言いつつ、ちゃんと歌にしたやつも…
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#言葉

DawN

DawN

昔、無料のやっすい音楽ソフトで作ったことがある。でもとても聴けるようなものではなく、作り直したいのだがまだ手をつけられずにいる。自分の中でとても好きな歌詞だと思う。夜明け、という意味のタイトルだ。

こんな夜が訪れるなんて思わなかった。
「嘘みたいね。」
ああ、透き通る闇の濃さ黒さ、行き辛さ。
聞こえてる吐息の音だけを拾う「今」を、ぼくは、わたしは、なんと呼ぼう?
時間も名前も、意味がない。
日が

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皮肉屋だったあの子は

皮肉屋だったあの子は

皮肉屋だったあの子は
真っ黒い歌が大好きで
でもよく月が冷えた夜に
ボソッとつぶやいてた

「自分をね、なぐさめるための
歌を知らないの」
すぐそのあとにつづいたお得意の皮肉が
よりいっそうそれを
彼女の本音らしくさせていた

だから
ららら
歌うだけ
夜の遠吠え
朝の煙り
されど
ららら
すべての傷を隠す人たちへ
ほんのすこしの手あて

怠け屋だったあの子は
まったく遊んでばかりいた
でも家が鎖

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