ミヒャエル・エンデ 『モモ』
おはようございます。
毎日編み物をしながら暮らしているアランアミです。
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昨日の編み物🧶
模様編み部分を編んでいます。
針はちゃんと12号に持ち替えました。
交差編みを間違えてしまった時に、ほどいて針を入れ直すことが出来る様になりました。8目くらいなら修正できる。でも目を落としそうでドキドキしながらやっています。
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今年からnoteを始めました。
毎日楽しく更新しています。
実はnote以外にも今年から始めたことがあるので紹介します。
毎月1冊古典文学を読む
読書が好きで普段から何冊か並行して本を読んでいます。
今年は月に1冊、古典文学を読むことにしました。
名前は聞いたことがあるけれど、読んだことはない。そんなロングセラー作品を手に取ってみたいと思います。
1月の選書はミヒャエル・エンデの『モモ』
岩波少年文庫127
モモ (電子書籍版)
作者 ミヒャエル・エンデ
訳者 大島かおり
2017,岩波書店
ある日、街に現れた不思議な少女モモ。
時間をたっぷり使って人の話を聞くことが彼女の才能。街の人たちはモモと話すと平和で幸せな気持ちになります。
しかし、人々の時間を奪う「灰色の人たち」が忍び寄ります。モモたちは盗まれた時間を奪い返せるのかというお話。
古典というには新しいけれど、有名な児童文学です。
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『モモ』は読んでみたいと思いながらも手に取れなかった1冊です。
高校の同級生が好きな本としてたびたび話していて、ずっと関心はあったのですが今日まで読まずにきてしまいました。
Kindle Unlimitedで読めるのを発見して、すぐにダウンロード。1月は『モモ』を読もう、と決めたのでした。
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子ども時代に読むのと大人になってから読むのでは受けとる印象が変わりそうな作品でした。
おそらく子どもが読んだら時間どろほうから時間を取り戻せるかハラハラドキドキの冒険物語になると思います。後半は特に展開が加速して私もワクワクしながら読みました。
大人が読むと資本主義世界の行き詰まりを突きつけられる作品だなぁと思います。無駄を省き、効率よく生産性を上げる、そしてその先にあるのは人間らしい生活なのか?という問いがたちます。
『モモ』がドイツで出版されたのは1970年代、今から50年も前です。未だに答えが見つけられない現代社会…なのかな、なーんて。
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「15章 再会、そしてほんとうの別れ」でのモモとジジには涙腺が刺激されました。私の中での山場はここでした。相手を大事に思えば思うほど一緒にいられないジレンマが描かれています。
そうそう、『モモ』は章ごとにタイトルが付いているのですが、どれも簡潔なのに内容を煮詰めたような重みがあります。シンプル小柄なデザインの文鎮みたいな章タイトルが私は好きです。
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本の話をまとめるのは難しい。
自分の感じたことを並べるだけ並べました。
とにかく良い読書体験ができました。
ではでは良い1日を〜