猫が頭を抱えたその下で
おはようございます。
毎日編み物をしながら暮らしているアランアミです。
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昨日の編み物🧶
ワンハンドルバッグの持ち手が付きました。
毛糸で伸びるので、なるべくキツめに編みました。
後はボタンとループを付けたら完成です。
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今日は実家で飼っていた猫の話。
「お母さん、私、卒業できないかもしれない。」
「え、なんで?さっき卒論が完成したのに?」
年が明けて、卒論も書きおわり後は製本するだけでした。
私が通っていた学部では学校の出席簿のような黒い板で挟むようにして卒論を提出しなければなりませんでした。
印刷して、穴を開けて、紐を通して、結える。
そういう製本作業が必要だったのです。
でも私はこの作業が上手く出来なくて途方に暮れていました。
まず印刷する前に註釈と本文がずれていないか確認する作業が本当にイヤ!
絵本の考察をしたので図も多用していました。そのためページ数が立派になってしまい、ため息が出たものです。
ずれないように穴を開けることも、そこに紐を通すことも「いーーーっ!」となりながらやりました。
そして最後に結ぶところまで辿り着いた時に涙が溢れてきました。
紐が短くて結べない。
母親に泣きついて最後の仕上げをしてもらいました。
彼女はちゃんと綺麗に結べるんだよなぁ。
私はやっぱり根本的に不器用なんだとこの時に実感しました。
そんなこんなで完成した私の卒業論文。
後は提出するのみ!
テーブルにぽんと置いて、ちょっと席を外して戻ってくると…
冒頭に戻ります。
「お母さん、私、卒業できないかも。」
「なんで?」
「猫が、私の卒論の上で頭抱えてるよ。」
悩ましげに私の卒論の上で「ごめん寝」をする猫の姿がありました。
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そんな私の卒論はおそらく今でも母校で保管されていることでしょう。
ではでは、良い1日を〜。