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モーパッサン『宝石/遺産』

おはようございます。
毎日編み物をしたいアランアミです。

昨日の編み物🧶

後ろ見頃が編み終わりました!

今日は久しぶりに読んだ本の紹介です。

モーパッサンの『宝石/遺産』

1883年〜86年に発表された、モーパッサンの中・短篇小説から6篇がおさめられています。

どれもこれも面白い。
起承転結がはっきりしている作品が好きなら『遺産』や『車中にて』がおすすめ。
読んだ後も余韻に浸りたいなら『宝石』かな。

私は『宝石』が1番心に残りました。
これはやりくり上手な妻に先立たれたランタン氏が妻が集めていた宝石がイミテーションではなく本物だったことを知り…というお話。
なぜ妻が高価な宝石を多数所有していたのかは書かれていません。
読者が想像する余白が残されています。

お金が浮き彫りにするもの

『車中にて』『難破船』以外はどれもお金と人間関係の物語だと思います。

本音と建前が入り混じっている。
うーん、小さな建前とダダ漏れの本音という方がしっくりくるのかな。

一生働かなくても金利だけで生活できる資産を目の前にした時に人はどういう行動をとるのか。

金利で年収2000万円ある男。
遺された人が狂ってしまうほどの遺産を遺せる老女。
彼らがなぜ「孤独」なのか。

あってもなくてもお金は人の人生を引っ掻き回してくれるんだなぁとそれぞれの作品を眺めながら思いました。

ではでは、お天気が荒れていますが良い1日を〜

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